[追記]

私には異能がある。鬼が潜むこの世なら、異能が抵抗力にならないとも限らない…が、私の異能はなんの役にもたたないものだった。
私の異能、それは植物の成長促進。種類問わず全ての草木を種はもちろん、根の一欠片からでも育成させることができる。

「しのぶ様」
「あら、もう育ててくれたんですか?それは特に急いでなかったんですよ?」

そんな私がこの蝶屋敷にいるのは、ありがちな理由だ。
私の血族には稀血がいたのか、それともただ腹が減っていたのか。村ごと鬼に食い殺された。その時の私は、偶然村を離れていたから死ななかった。帰ってきて蹂躙された村を見て一人茫然としていてら、これまた偶然カナエ様が現れてそのまま引き取って下さったから。

「ですが、少しでも早い方がいいと判断しました」
「ありがとうございます。ですが、きちんと休んでくださいね」
「はい」

それから、私はこの蝶屋敷でしのぶ様の手助けになるよう花を育てている。
私は異能のおかげで毒の知識があるから、それを応用して薬に役立てたり、研究に必要な植物を育成する日々を送っている。

(ここから先は無理でーす)
(私極端に死ネタ好きだからさ、こう言うお話だと尚のことこの子も死にそう)



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