え、三月さんって俺の恋人なの?
いやいや、多分三月さんがもし恋人になっても自分なら笑わない、ということだろう。いやでも俺の未来の恋人は笑うかもしれない。三月さんならどうのこうのという話じゃないはず。

「…」
「あ、ありがとうございます…?」

とりあえずお礼を言ってみたけど、そのあと俺と三月さんは黙り込んだ。
空気がやばい。何だろうこの三月さんから感じる失言感。やっぱり言葉の綾みたいなものか。

全裸で乳首とちんこだけビンビンな俺は気まずさのあまりそろそろと足を開く。一応さっき弄ってもらって準備万端だし…なんか気まずいからもうセックスしたい。お金欲しい。

初めての試みだし正直恥ずかしいけど、足を持って開くと、三月さんは目を少しだけ見開いた。それから、ふん、と言ってそそり立つ三月さんのを、俺の入り口に押し当てる。

「ん、あっ、あっ…ぁあッ」

やっぱり痛いけどこの前ほどじゃないし、壁を擦りながら入ってくる三月さんのちんこに甘えたような声も出る。
やば、気持ちい……!
下半身から来る快感に全身が震える。

「ひ、ぅんっ…あーっ、あっ…お、っきぃ…ッ」

穴がぎちぎちに広がってるのがわかる。脳みそが蕩けそうなくらいの熱。
ずず、と奥に入って先端で前立腺を突き上げられると目の前がカッと白くなる。

「ひ、あぁああーーーッ!」

嫌という程三月さんのちんこを締め付けて、俺は喉が張り裂けそうなくらいの大声が出る。全身が強張って、キャパシティの超える快感に震えが止まらなくなる。
おかしくなりそうだった。

ずんずんと絶え間なくくる突き上げに思わず三月さんにしがみつく。
そうしたら急に身体が浮いて、火照った身体が拘束される。

「ぁ、あっ…ん、動けな、いぃッ」

巻きついてきた三月さんの腕に必死にいても下から突き上げられて、どうしようもない。
それに汗まみれの身体なのに、気持ち悪くないのかと不思議になる。
突き上げられる度に跳ねる身体を引き寄せられて、奥まで突くの繰り返し。壊れた機械みたいに、あ、あっと喘ぐだけ。

「あぁっすと、っぷっ…ひ、い、あっーーーーッ!」

お尻が三月さんの腰にぴったりくっついて、感覚がなくなるくらい麻痺してる。そこからじんじん熱が広がる。
熱いし、目の前がくらくらした。

耳に、三月さんの熱い息がかかるたびに三月さんも気持ちいんだ、とホッとする。
でもその思考もすぐ荒波に攫われる。

「や、ァっ…み、つき、さんんッ」

絶え間なく訪れる衝撃に、痙攣は止まらないしいくら飲み込んでも唾液が垂れて、三月さんの服を汚してる。申し訳ない。でもそんなの気にしてる余裕もない。

「も、う、イきそ…ん、ッ」

尻をぎゅ、と掴まれて上下に揺さぶられ、多分高級なんだろう三月さんの服に爪を立てて、シワを作りながら必死に耐える。瞑った目から涙が溢れた。

「あっ、ぁんっ!い、く…っ、あっ、はっ、あぁーーーーーーッ!!…っ!」

三月さんのも大きくなって、一気に弾けるのがわかる。目の前が一気に白くなって、でたらめに声を出しながら全身を震わせた。三月さんとの間で揉みくちゃになった俺のちんこから一気に精液が溢れて、汗と先走りとぐちゃぐちゃに混じる。
気持ちよすぎて、頭が変になりそうだった。

ひたすら熱い息を吐くだけで、たまにぴくんと震える俺に三月さんは額にキスをして頬を撫でる。

なにそれ、恋人みたい。

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