ぐにぐにと俺の乳首を弄る三月さんは、じっと俺を見て伺うような目をしている。そんなことしたって感じないものは感じない。もうちんこも萎え始めてるし。
どうすればいいんだろう、気合いで乳首が感じるようにならないかな。このままお金もらえなかったらどうしよう。
結局お金のことを考えていると、ツンとなってた乳首を指で奥まで押し込まれる。それが、今までとは違ってぴり、と小さい電流が走ったような感覚が走った。
痛みとも違った、おかしな感じ。
「え、え…?」
何今の、変なの。
よく分からずポカンとしている俺に反して、三月さんはこれ見よがしに乳首を押しつぶしてくる。その度にぴりぴりして、俺は逃げようと腰を捩る。
が三月さんは追いかけて来て、また押しつぶす。
「う、あっ…な、なんか、変なんです、けどッ」
何度も何度も押しつぶされてじんじんするそこを、三月さんが軽く弾くと「ん、ぅ」変な声が出た。
「ぁ、あ、まって…み、つき、さん…ッ」
「…」
「おか、しい…ん、ァっ!」
止まらない責め。どんどん身体がおかしくなってる気がした。三月さんは、俺の体を変にしている。
ぞくぞくが止まらなくて、熱が上がったようにぼうっとする。俺のちんこはいつの間にか復活していて、それが信じられない。
(乳首で、感じた……)
「ぁ、あぁあ…ーーーッ、や、だっ」
もう押しつぶさなくても、指と指で挟まれたり引っ張られたり、さわさわと表面を撫でるような触り方でもびりびりして、目の前では先走りがとぷとぷ溢れてる。
どうしようもない不安に苛まれて、喉の奥がつんと痛くなったのを感じた。
「…泣くな」
「泣きたくなります…」
うう、乳首で感じるなんて。いくらオメガでもそんなことならない。最悪だ。
いくらお金が欲しくても乳首なんかで感じたくなかった…お金欲しいけど。
もう一夜じゃなくなったけど、一夜の相手みたいな関係なのに。こんな風に身体を改造するなんて酷い。
「も、もし…恋人が出来て、っ、笑われたら、どうするんですか……っ」
笑い物だ。男なのに乳首で感じるのかと笑われて捨てられたら。
「…いるのか」
「いませんよ…もし、です」
「問題ないだろう」
なんでそんなこと三月さんが決めるんだ。問題しかないのに。俺はムカムカして三月さんを睨む。
相変わらずすました顔で三月さんは動じてない。むかつく。俺が乳首で感じる残念な男になっちゃっ、
「俺なら笑わない」
…はい?
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