「あのさ、今夜ナマエはどこで寝るんだ?」
「そうだな。俺の部屋に」
「そんなのダメに決まってんだろ!来客用の布団はないのか?」
「ないな」
「ないのに泊りに来いって呼んだのかよ!」
本気で一緒に寝ようとしていたのか。
「いいよ、私はソファーで寝るから」
「ダメだ!ソファーなんかで寝たら最終的におじさんと寝ることになるだろ」
「?」
「ほう…お前も考えるようになったな」
「オレの部屋で寝ろ!ソファーはオレが寝る。待ってろ、いまシーツ替えてくるから」
急いで替えのシーツを引っ張り出し、取り替えた。部屋も散らかっていないし、大丈夫だろう。それにしてもあのジジイ、いくらなんでもやり過ぎだ。一緒に寝ようとしていただなんて恐ろしい。
「オビト、ありがとう。ごめんね、こんなことになっちゃって」
「いいって。全部おじさんが悪いんだよ」
「気にするなナマエ。こいつはお前が心配なだけだ」
こんのジジイなんで余計なこと言うんだ?!リンゴのこともあったんだからほっといてくれよ。
「そんなことより、夕食にしよう。いなり寿司だ」
ナマエに作らせたとかそんなのやめて欲しい。
(150701)
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