久々にカカシと遊んでいたら少し遅くなってしまった。玄関を開けると、女物の靴がきちんと揃えて置いてある。あいつしかいない。
「オビト!おかえり!」
「何でいるんだよ?」
「俺が呼んだからだ」
「おじさんさぁ、そういうの少女趣味って言うんだぜ」
「いらん言葉ばかり覚えるんだな」
「誰のせいだよ」
中学にあがっても尚、おじさんとナマエのあやふやした関係は続いてる。おじさんは好意を隠すことなく示しているが、ナマエはわからない。
おじさんのせいで学校でも休みの日もこいつと一緒にいるから周りからは付き合ってるんじゃないかと疑われている。さっきカカシにも聞かれた。オレたち周りからは一体どう見えているんだ。
「ナマエ。オレがいない間、何してた?」
靴を脱ぎながら念のために聞く。まだ何もしないはずだ、…まだ。
「勉強教えてもらったり…あと将棋も教わったよ」
「よし、問題ないみてーだな」
「あ、あとお風呂も入った」
「はぁ?!クソジジイやっぱ通報してやる!」
「早とちりするなよオビト。誰が一緒に入ったと言った」
「そうだよ、流石に一緒には入れないよ」
おいおじさん、今ちょっと悲しい顔したな?ゆくゆくは一緒に…とかやましいこと考えてないよな?
(150622)
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