「オビト、カカシ!どうしよう!」

休み時間になった途端、興奮気味に話しかけて来た。内容は聞かないでも分かる。さっきカカシにも話したから、オレとカカシは微妙な顔で話を聞く体制にはいった。

「……」

「そんな目で見ないでカカシくん」

「そういう相談はリンにしたら」

ばっさり。いっそ清々しい。

「カカシは冷たいよなー。友達が悩んでるんだぜ?…オレのおじさんについてだけど」

「オビトまでそんな…」

「まぁでも、おじさんはめちゃくちゃいい人だから。なんでも知ってるし。ただお前を気に入っただけで、好きとかそんなんじゃないだろうし。そうであって欲しい」

そうじゃないと非常に気まずい。小さくため息をつくとカカシが読んでいた本を閉じてマスクで隠れた口から声を出す。

「お前のそれは憧れだろう?オレたちに恋愛なんてまだ早いよ」

「うん。私もまだ恋愛とかわかんないし。オビトのおじさんがかっこいいだけ」

そうだよな。あと数年もすれば、おじさんもお前も忘れるよ。きっと。


(150619)



|
戻る


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -