出してくれたお茶を飲んで、お菓子の袋を開けながら前回失敗した時のことを思い出していた。

「カカシを連れて来た時は外で遊べとか言ったくせに…」

「そうなの?あ、このお菓子美味しい」

目をキラキラさせながら、おじさんがドヤ顔で「フィナンシェだ」と持ってきた洋菓子をパクパク食べる。これきっと高いところのやつなんだろうな。つか、フィナンシェってなんだよ。あと待遇が良過ぎないか。

「なんだろうな〜ロリコンとかなのかな」

ふと頭によぎった単語を口に出してみる。改めて口に出すと破壊力が尋常じゃない。ロリコンって…。

「オビトのおじさんは結婚してないの?」

首を傾げながら聞いてくる。リンには及ばないけど、結構かわいい。

「してないしてない。お前さ、狙われないようにな」

「そんなあり得ないって!」

「それともあれか?おじさんは孫でも欲しがってんのか」

「今日は随分と口が回るな、オビトよ」

いつの間にか背後におじさんが立っていた。気配すら感じなかった。忍者なのか。

「げっ、いつから…」

「お前たち何して遊ぶんだ?将棋か?」

「ディーエスだよディーエス!」

「で、お前がオビトが恋慕の情を抱いているという野原リンか?」

「れんぼ…? 違います」

「つーかなんでリンのこと知ってんだよ!」

しかも苗字まで!


(150619)


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