「オビトの家、遊びに行ってもいい?」

よく遊ぶ女の子。恋愛感情を抱いているとかそんなのじゃない。冗談言い合ったり鬼ごっこしたり先生にイタズラする仲。
今日、一緒に遊ぶ予定だったカカシが塾が何たらかんたらで来れなくなった。待ち合わせ場所の公園のブランコで何をしようか二人で考えていたところだった。オレの家かぁ…。

「…あー、うーん、どうかな」

「無理にとは言わないけど…」

「オレはいいんだけど。一緒に暮らしてるのが遠縁?の人でさ」

オレの親戚で一族の偉い人、みたいな。今はもう引退してインキョしてるんだと思う。いつも家にいるし。何故その人と住んでいるかというと、オレの両親が忙しいとかそんな理由だ。預けられてもう何年か経っている。素性はよく分からないままだ。

「そうなんだ、だったら難しいかもね…」

少しがっかりしたような表情を浮かべた。あの人そこまで頭カチカチじゃないし、初めに比べたら割りと和解してきていると思うし…友達を家に呼ぶくらい…。前回は失敗したけど。

「いや、言えば分かってくれるかもしれないし。今日来るか?」

「本当にいいの?」

「ああ。もし駄目って言われたらそん時はそん時だ!」

こいつなら、良いと言うかもしれない。なんとなくそんな気がした。


(150619)



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