「あの女に浮気された」
「何言ってんだよ旦那」
「あの女に浮気された」
「二度も言うな。浮気も何も、そんな仲じゃねーだろ」
「わからねぇ奴だな。俺が浮気されたってことはお前も浮気されてんだぜ」
「もう少し詳しく」
「あいつのこと好いてんだろ?」
「ど直球に聞くなよな…うん」
「最近は単行本を見ながらマダラさんとしか言わねえ。俺の方が美しいよな?なあ?違うか?」
「確かに旦那はそこいらの野郎と比べれば美しいと思うが…。だからって押し付けたらダメだ、うん」
「……なんだお前ちょっとは成長してんじゃねーか」
「このタイミングで言うのはやめてくれ」
「本題に戻る。浮気されたら、何をすべきと思うか?」
「さぁ…。まず、あれが浮気なのかさえ疑わしいぞ」
「俺の方を見ていない時点で浮気だ」
「旦那、その勝手に自分ルール作って定着させていこうとするのやめようぜ」
「マダラってアレだろ、うちは一族の頭領で初代火影とライバルだったという…ちょっと歪んでる男だろ」
「オイラの話聞いてるか?」
「もう死んでる奴に何であんなご執心なんだかな。わからねぇ」
「歪んでんのはアンタも一緒だよ」
「俺とお前の女だよなあいつは」
「誤解を招く言い方やめろ!旦那が師匠でオイラとは兄妹弟子の関係だろ!ドロドロさせようとすんな!」
「この歳になるとドロドロしたのが好きになるんだよ」
「昔からだろ」
「ハッ、わかってるじゃねーか」
「しかし、あんな夢中なんじゃ修行も疎かになるな…うん。何とかしないとな」
「記憶でも飛ばすか」
「もうちっと安全な方向でいく気はないのかよ」
「仕方ねえ、両手に花させてやろうぜ」
「…そんなんでこっちに戻ってくるなら苦労しねーよ」
「からかいがいのない奴だな。ハァ…兄弟子として何かしらのアクション起こしてこい」
「無茶言うなっての」
「ったく、修行もままならねぇ…このままじゃ体が鈍って死ぬぞバカ弟子が…」
「旦那なんだかんだ心配してるんだな」

「サソリさん、デイダラ!買い物行くけど何か欲しいものとかある?」
「おいこら待て浮気娘。買い物行く前に何かすることがあるんじゃねーのか」
「浮気…?サソリさん私なにかしましたか?」
「最近、あんま修行してないだろ。旦那が心配してんだよ」
「サソリさんが…心配…?!」
「なあ、別にオイラ達はお前の趣味にとやかく言うつもりはないが、暁として修行を疎かにするのはダメだ。わかるか?」
「…? うん」
「マダラなんぞに現を抜かす暇があるなら修行でもしろ、そのうち死ぬぞ」
「旦那!言い方ってもんがあるだろ」
「ああ、マダラさんのこと?トビからいろいろ教えてもらってすっかりファンになっちゃったの」
「あいつかよ…うん」
「でもそうだね、修行サボってた。心配させてごめんなさい」
「そういうところはデイダラと違って素直でやりやすい」
「余計なこと言ってんじゃねーよ」
「だから二人にもマダラさんの素晴らしさを知ってもらいたい!」

「「は?」」

「トビカモーン!昔話して!」
「はぁーーい!呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!!」
「おいデイダラ…てめーの妹弟子と後輩とめろ…」
「だから無茶言うなっての!」


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