「俺はいなり寿司が好きだ」
「親戚中が知ってるよ」
「お前もいなり寿司が好きだ」
「おじさんがいつも食べさせるからね」
「よってお前は俺が好き」
「いやそれはおかしい」
「なぜだ」
「三段論法をしたかったんだろうけど違うよ」
「些細なことだ。俺たちの愛に比べれば」
「俺が正しい例を出そう」
「…イタチ、俺の背後に気配なく近寄る癖そろそろ治せ」
「善処します。…まず、お前の好みのタイプは黒髪の長身だ」
「なんで知ってるの」
「そして俺は黒髪で長身だ」
「…」
「よってお前は俺が好き」
「待てイタチ!黒髪長身ならここにもいるぞ!」
「おじさんの髪は少し青が入ってますよ。それに比べ俺は黒です」
「くっ…染めればいいんだな?!」
「あーもう!二人とも余計なお世話よ。私のタイプとかそんなのどうでもいいでしょ!」
「死活問題だ。この俺に嫁がずしてどこに行くというのだ。待ってろ直ぐに染める」
「おじさん往生際が悪いですよ。俺と一緒になってサスケと三人仲良く暮らすんです」
「小僧が、絵空事を」
「ジジイ、トイレの電気付けっ放しだったぞ」
「あっ、オビト兄さん…」
「…なんだと!なんだその表情は!オビト貴様…!」
「? なんだよ更年期か?」
「オビト…まさかお前だったとは」
「イタチまで。なんだ?どうかしたのか?」
「オビト兄さん、今度の休みの約束覚えてますか」
「ああ勿論だ。何度も言うが兄さんって呼ぶのやめろ」
「うん…オビト」
「おじさん、月読してもいいですよね?」
「構わん、許す」



「…ハッ!?夢か…」
「マダラおじさんどうしたの?魘されてたよ」
「俺以外の男のものになるのは許さん」
「は?」
「ああ、そうか。俺より背の高い黒髪の男を抹殺して行けば早い話だ」
「はいはい。いなり寿司作ったから一緒に食べよう」
「…致し方ない。抹殺は今度とする」
「おじさんチョロすぎ」


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