「マダラさんについてどう思う?」

「どうしたのイタチ。藪から棒に」

「俺は常々思っていることがある。お前へのマダラさんの入れ込み具合は普通ではない」

「身内なんだし、甘いのは当然じゃない?イタチにもサスケにも甘いでしょ?」

「そうじゃない、よく考えろ。年頃の娘にあんなスキンシップとっているんだぞ」

「…イタチ、なんだか口調がマダラおじさんに似てきたね」

「…」

「そんな心の底から悔しいみたいな顔しないで」

「そもそも俺と将来の約束をしたじゃないか。それなのにマダラさんを選ぶのか」

「いつの話?!なんで急に掘り返すの!恥ずかしいからやめて」

「忘れもしない、あれは近所の公園のブランコだった…」

「俺が連れて行ったときか。目を離している隙にそんなことを」

「…マダラさん、盗み聞きはいけませんよ」

「おじさんいつからいたの!」

「可愛い甥姪が楽しそうに話していたからな。聞きたくなるものだ」

「はいストップです。マダラさん、いま何しようとしてますか」

「姪を抱き寄せることの何が悪い」

「近い未来、俺の嫁になるんですから傷を付けないでください」

「青二才が。言ってくれるな」

「二人ともくだらないことで睨み合わないで。ただでさえ顔怖いんだから」

「イタチ貴様は知らんだろう。俺は手を繋ぐ以上のことをしたんだ」

「頬にキスくらいで思い上がらないで欲しいですね。ここは可愛い甥に潔く譲るべきですよ」

「あのね、身内なんだから…。私は他の家の人と結婚したいし」

「なんだと!その一族、根絶やしにしてやろう」

「マダラさんならまだしも、俺のことも弄んでいたというのか」

「おいイタチ、口が過ぎるぞ。躾の必要があるな」

「俺よりあなたにこそ必要ですよ。姪に手を出すなんて」

「黙れ。俺だけが幸せにすることができる」

「そろそろ隠居する歳なんですから大人しく盆栽の世話でもしててください」

「小僧、誰のおかげで美形に生まれたと思っている?俺の優性遺伝子のおかげだ」

「違います、これは父と母の遺伝子DNA二重螺旋構造A、T、G、Cの塩基配列がたまたまうまくいったからです」

「顔は関係ないでしょ!二人とも冷静になって」

「表へ出ろ、うちはの同胞よ」

「白黒つけましょう」

「…サスケとお昼食べてくるけど二人はいらないね」

「イタチ俺が悪かった昼食にしよう」

「俺の方こそ無礼を許してください」

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