「ごめんくださーい！おじさーん！」
「来たか！待っていたぞ」
「聞いてよ、今日学校でね」
「まぁ座れ。いくらでも聞いてやる」
「ありがとう。それでね、サスケが私のことをウザいって！ただ黙ってスカして自分の理解者はいない自分だけを信じるとか思ってる時点で、どう考えてもウザいのはサスケよ！」
「そう熱くなるな、男は好きな子ほどいじめたくなるものだ」
「そんなことはないはずだ」
「…おいなんだ今の」
「おじさんの真似」
「俺はそんなに顔顰めながら話さないぞ」
「おじさんもう年なんだから眉間にシワが残るよ」
「何を言う。俺は死ぬまで全盛期だ」
「ホラ！いま眉間にシワ寄せた！」
「俺の眉間はどうでもいい。問題はサスケだ」
「？？」
「サスケがお前に好意を寄せている可能性がある…」
「さっきも言ったけどそれはない。あのサスケだよ？いつも可愛い子ちゃんの視線を独占してるんだから。私なんかアウトオブ眼中に決まってる」
「お前は可愛い！目に入れても痛くないぞ」
「えっ、本当？」
「いたたたた目潰しはやめろ」
「あと…私好きな人いるし…」
「何処の馬の骨だ」
「それは言えない」
「俺を信じろ、口外はしない」
「…髪が長くて」
「(俺か…？)」
「背が高くて」
「(俺だな)」
「弟の面倒をよく見てて」
「(俺しかいない)」
「目元が素敵なイタチさん」
「何？！ あの威圧感のある小僧か！」
「…の一族の頭領」
「フッ、俺か…」
「こうなるから言うのが嫌だった」
「恥ずべきことではない、このうちはマダラだからな！」
「おじさん下ろして」
「下ろさん！」
(150523)