前回と同じ様に私は腐れ縁のサソリと昼食を食べていた。初めは他愛もない話をしていたのだが、急に場の雰囲気が変わった。
「この前の返事まだかよ」
「は?」
「まさか覚えてねぇのか」
「ああ、屋上から飛び降りろって話?」
「ちげぇよ馬鹿」
「サソリの息子さんが機能停止ってやつ?」
「勝手に停止させんな」
「他になんかあったっけ?」
「…告白しただろ」
「ああ!マンネリ?」
「確かにそりゃ告白だがな」
「じゃあ…。…まさかね」
「そのまさかを言ってみろ」
「嫌です言いたくありません」
「オラ、さっさと言えよ」
「毎回毎回サンドイッチのレタスちぎって飛ばすのやめて!」
「いいから言え」
「……女の子を取っ替え引っ替えしてるのは、」
「お前が俺の相手になってくれないからだ」
「前も言ったけど鳥肌立つだけだからやめて」
「嬉しさで?」
「違うわ!第一、サソリが私を好きとか有り得ない」
「有り得るんだから言ってんだろ。俺をフるなんて万死に値する」
「フラれたぐらいで人殺さないで」
「うるせぇな。死ぬのが嫌なら俺と付き合えよ」
「脅迫しないでくださいサディストが」
「不満にはさせないぜ?」
「そんなの求めてないから」
「…正直に言うとだな、この場で犯したいくらいに愛してる」
「もうサソリと一緒に弁当食べるの嫌になってきた」
「お前が付き合ってくれれば今後一切、他の女と寝ない」
「うんそれ普通だよね」
「悪い話じゃないだろ?」
「私にメリットがないから却下」
「まぁ、やれば考えも変わるんじゃね」
「やらないからね。…ああもうやめろって!昼間からやめてくれない!?」
「箸振り回すな」
「あれ?二人とも何してんだ?うん」
「ちっ、邪魔しやがって」
「デイダラァア!君は救世主だよメシアだよ!結婚して!」
「はぁ?何言ってんだ。…ちょ、旦那、殺気飛ばすのやめろよ!」
「このクソガキが…!」
「オイラ何にもしてねえええ!」
明日からはデイダラも昼食に誘おうと思います。
(110812)