「世間はクリスマスだ、うん」
「それがどうしたの?クリスマスであろうとデイダラの誕生日であろうと暁に休日なんてないよ?」
「それは重々承知だが…オイラまだ19歳、遊びたいんだ」
「今日任務でしょ?…19歳にもなってクリスマスに遊びたいとか子どもだね」
「鼻で笑うな!お前も歳同じじゃねーか」
「私は今日任務だよ。誰と組むかまだリーダーに聞いてないんだけどね。というか、今日休みの人はいないんじゃない?」
「リーダーは気の利いたことできねぇのか」
「犯罪者のくせにクリスマスに休み欲しいとかサソリが聞いたらなんて言うか…そういえばサソリは?」
「旦那はさっき目開けたまま寝てたぜ。歳はとりたくねぇな」
「いやそれ傀儡だからでしょ」
「お前たち、さっさと任務に行くぞ。帰りが遅くなる」
「げっ、イタチ…!」
「ん?行くぞって…」
「リーダーから聞いてないのか?今日の任務は俺とお前とデイダラのスリーマンセルだ」
「はぁ?!どういうことだよ!」
「デイダラ、口癖忘れてる」
「うるせぇ!なんでてめぇと任務なんだ!オイラは行かねーぞ」
「我が儘を言うな、もう19だろう」
「その扱いやめろ!オレはてめぇの弟じゃねぇ!」
「デイダラ、一人称変わってる」
「うるせぇよ!おいイタチ!てめぇはいつもいつもオイラを…」
「任務早めに終わらせたら食べたいもの奢ってやる。早く行くぞ」
「本当?!イタチ太っ腹!」
「まだオイラの話終わってねぇぞ!」
「あんまり頭に血を登らせると体に悪いぞ」
「そうだよ、ほら!早く終わらせてご飯食べに行こうよ」
「いいか、アジトに帰るまでが任務だ。気を抜くなよサス」
「オイ今なんて言いかけた?!」
「イタチはデイダラを弟のように思っているってことだよ」
「お前のことも妹のように思ってるぞ」
「…イタチお兄ちゃん…!」
「とんだ厄日だ…うん…」