「サンタ」
「…デイダラなに?」
「さっき街ですれ違ったガキが嬉しそうに話してた」
「忍には関係ない話よねぇ…。信じてるの?」
「バカ言ってんじゃねえ。いくつだと思ってんだ」
「でも毎年リーダーから何かしらもらってるじゃない」
「お前もな」
「今年は何にもらった?」
「髪紐」
「彼氏かよ…」
「やめろそれ以上言うな」
「多分リーダーの中でデイダラは9歳のままなのよ」
「だよな…相手はリーダーだし拒否するわけにもいかねーだろ?あとあの無表情で手渡されたら受け取るしかないしな、うん」
「お疲れ。ちゃんと髪紐使ってあげてね」
「お前は何もらったんだ?」
「……」
「なあ」
「……ま」
「あ?」
「……パジャマ」
「は?」
「’’寝る時にパジャマに着替えない女は結婚できないらしい”って!ピンクのフリフリの!あったかフリース素材で!しかも可愛いうさぎ柄!」
「…………可愛がられてるな」
「おかしいよね?失礼じゃない?」
「大丈夫だ。お前は結婚できないという以前に相手がいない」
「表出なさいよ金髪」
「そうカリカリすんなって。オイラがもらってやってもいいぜ」
「いやよ」
「即答すんな」