「おはよう。バレンタインのチョコレートはいつでもいいぞ」
「まだ2月5日なんだけど」
「いっそ、チョコレートじゃなくて餡子でいい」
「おいまてイタチ。こいつからチョコレートをもらうのはこの俺だ」
「あ、おはようサソリさん」
「今日は、朝早いな」
「…てめぇの言いたいことはわかる。言っておくが、高血圧のせいじゃないからな。人を年寄り扱いすんな」
「………」
「なにちょっとびっくりしました顔してんだ、殺すぞ」
「あんな人にチョコレートをやるなんてお前はどうかしてる」
「まだやるなんて一言も言ってないよ」
「わからねぇヤローだな。本心では俺にチョコレートを捧げたいと思ってるんだろうよ。お前の餡子とはわけが違うからな。こっちはカカオだ」
「なんだと…?餡子を侮辱してるのか?許さん…」
「あ?写輪眼を出すとは…こちらも本気で行くぞ」
「外国のカカオと祖国の餡子、どちらが上か」
「そしてこいつからもらうのは俺かお前か」
「「勝負!」」
「…本当は仲良いんじゃないの?」