甘い罠



「なまえちん、何食べてるのー?」


『チョコだよ、焼きチョコなんだって、凄い美味しいよ!』




紫原くんが私に抱き着いてきてそのままの状態で質問してくる

実は私、緊張しています!!

普段から男の子との接触は余り無かった方、中学の頃は女の子とほとんど過ごしていた

でも高校に上がって女友達は皆別々の所に行った

私はここ陽泉高校へ上がった

そこで会った紫原くんに私は今絶賛片思い中です!!




「それ頂戴ー」


『あはは、いいよ』




袋から一つ取り出すと口を開けてくる紫原くん

こ…これは、あーんを期待しているのだろうか!?

とりあえず私はチョコを紫原くんの口元に持っていくと




『……っ!?』




私の手首を掴む紫原くん




『むむむ、紫原くん!!?』


「んー?、なまえちんなにー?」


『手、手…えと、あの…』




戸惑う私をよそに紫原くんは私の手を口元に持って行きチョコを口に含む




「美味しいねー、このチョコ、なまえちんの手からだったからもっと…ねー」


『そ…んな事…ない、よ』


「なまえちん顔真っ赤ー」




私の顔を覗き込む紫原くんの顔が近い




『紫…原く、ん』


「…頂きます」




紫原くんの顔が近付いてきたと思ったら唇に柔らかいものがあたった




「甘いねー、ごちそうさま」




舌なめずりをする紫原くんが私の視界いっぱいに広がった時

私は理解する






甘い罠




甘すぎです






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