キミ達ぶっちゃけ醜いよ




 
 
 
とある日の、食堂。



「あのね、言いにくいんだけどね?みんなと同じ六年生の忍たまの子がいるでしょ?あの子がね、あたしを気に入らないみたいで……」

「そんな悲しそうな顔しないで天女様」

「あいつ、ここ最近変なんだ」

「天女様を悪く言うなんて、おかしいよね」

「でも、天女様を狙うライバルは減るぞ」

「もうっ!小平太クン!」

「はは、照れた天女様も可愛らしい」





とある日の、食堂。



「あの天女って女の子、怪しいと思わない?」

「でも先輩、六年生の先輩たちが警戒を解いてるし……」

「だから怪しいんだよ久々知」

「だが、そのお陰で先輩とお近づきになれたがな」

「はっ鉢屋!」

「あ、先輩照れてるー!」

「もう尾浜!お団子あげないよ!」





脇役から言わせてもらうと、どっちもどっちですよお二方。



自称天女様とバレバレな男装の先輩は、どうやら似た者同士なようで、お互いが邪魔みたいです。



私の見た感じですと、



忍たま全体は自称天女様を怪しいと思わないのだと。さらに六年生は、バレバレな男装の先輩から心が離れ気味だと。



反対に、五年生は自称天女様に心酔はしてないものの好意的ではあると。代わりに、今まで六年生に囲まれていたバレバレな男装の先輩を独占中だと。



まあ、ありきたりな話ですね。



男と女の取り合い、嫉妬による色劇場。



別に私は関係ないですが、仮にも忍者の端くれが色に溺れるのは如何なものかと。



そして私は、残りのお茶を啜った。











(おばちゃん、ごちそうさま)



 




- 11/17 -

prevnext

back


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -