天女?何でも有りだな




 
 
 
「きゃあああぁぁああっ」





…………という、甲高い声と共に空から落ちて来た女は、自らを“天女”だと名乗り、忍術学園のお手伝いさんになりました。



ええ、はい、天女様です。



なんでも、未来の平和な世から来たそうですよ。嘘か本当かは知りませんけども。



そして不思議なことに、あの警戒心の強い六年い組を始めとする六年生が自称天女様の虜となってしまったのです。



あのギンギンな隈の先輩が自称天女様に媚びを売り、顔を赤らめる姿はそれはもう気持ち悪……ゴホン、それはもう不気味でなりません。



どうやら五年生は何ともないらしく、相変わらずバレバレな男装の先輩に夢中なまま。



勿論、バレバレな男装の先輩は、自称天女様の虜になることはなく警戒心剥き出し状態。



いや、女の私から見れば、警戒心というよりは嫉妬心である。



そんな様子を眺めながら、今日も食堂でお茶を啜った。











(ひと騒動ありそうな予感……)



 




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