媚びよ、上級生!(5/9)




 
 
 
食満 留三郎の場合。



「天女様!よかったら俺と二人で団子でも食べに行かないか?」

『は?』

「え?」

『昼ご飯ならいただきましたが』

「え?」

『は?』

「いや、だから、俺と団子でも食べに行かないか?」

『いや、ですから、昼ご飯ならいただきました』

「え?」

『は?』





進まねェェェェェェ!!!



進まねェよ!全くもって話が進まねェよ!!何なんだこの忍者!!



さっきから昼ご飯は食べたって言ってるじゃん!何で伝わらないの。え、聞こえないの?



何なんだよ!マジで面倒臭いよこいつ!もう去ってもいいですか!いいですよね!



という訳で、去りますさようなら。









* * *









 
通じない!!



何故通じないんだ!!



昼餉のことなんて聞いてねぇよ!俺は逢瀬に誘ってるんだよ普通気付くだろぉぉ!!



団子と昼餉は違うだろ!!団子は口実で逢瀬に誘っているんだよ普通気付くだろぉぉ!!



この馬鹿天女がぁぁぁぁぁっ!!



って、あれ、嘘だろ?



いねぇぇぇよぉぉぉぉぉ!!!



あの天女いねぇよぉぉぉ!!!



どこ行きやがったんだ!まだ話は終わってねぇよ!!



くそぉぉぉぉぉ!!!




 








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