媚びよ、上級生!(4/9)
七松 小平太の場合。
「天女様バレーしよう!!」
『は?』
「マラソンでもいいぞ!!」
『は?』
「塹壕掘りもいいな!!」
『は?』
「天女様何して遊ぼうか!!」
『遠慮します』
「わかった!遠慮して遊……え?」
『失礼します』
「えー、やだー!バレーしよう!」
『失礼します』
出た。
第二の竹谷さんが出た。
この人から感じるプラスのオーラ。
そして、このウザさ。
よくわからないけど、忍者服の色ごとに必ず一人はウザい系プラスのオーラの持ち主がいるのだろうか。うわ何それウザい。
というか、この人こわい。
まず声がでかい。そして話聞かない。あと声がでかいうるさい。
よし、またあの手を使おう。あの担当とかいう竹谷さん達を言い訳に逃げようそうしよう。
* * *
んー、なんかつまらん!
あの天女なーんにも反応しなかった!なんかつまらん!
にこりともしなかったしなー。なんで笑わないんだ?媚びも売ってこなかったし。なんかつまらん!
今回の天女が五年を好きなことはわかったが、なーんかつまらん!
今までの天女みたいに鬱陶しくないし、くのたまみたいに恐ろしくないし、町娘みたいにそそられないし。
なんか変な天女だな!
……………作文?何のことだ?私は作文なんて書いてないぞ。
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