仕返しと遭遇11 (11/11)




 
 
 
ドイ先生に部屋に連れ戻されて数分後、キレイな女の人がやって来た。あ、この人昨日いたお姉さんだ!



「こんにちは、魔女さん」



おおーっ!このお姉さんいい人だ!天女って言わなかった!



『こんにちはー!』



つい顔が笑ってしまう。ちゃんと魔女って分かってくれてるし。えへへー!



「ふふ、綺麗な笑顔ね」

『えへへっ、ありがとー!』



レギュラスが好きだと言った笑顔、ギントキやルフィ達にも好きだと言われたこの笑顔は、忘れちゃいけないから。



「土井先生から聞いていると思うけど、入浴について説明させて貰うわね」

『はーい!』



この学校には、女の子の忍者もいるらしい。なんかカッコいいね!それで、夜はその子たちが入るから、早めの時間に入って欲しいとの事だった。



『あたしはいつでも大丈夫だよ!わざわざありがとうございまーす!』

「いえ、こちらこそありがとう。とても助かるわ。くのたま達が驚くといけないから、お客様って言っておくわね」

『くのたま?』



くのたま?くのたまって何だ!



忍者のたまごで忍たまだから、くの、くの、くの者のたまごでくのたまかな?



「くの一のたまごだから、くのたまって言うのよ」

『くのいち……』

「女の忍者の事よ」



なるほど、女の忍者はクノイチっていうのか。



「くのたま長屋は罠がたくさんあるから、私の後ろについて来てね」

『はーい!』



やっぱりこのお姉さんいい人だ!



『お姉さん!お姉さんの名前は何て言うの?』

「……山本、シナよ」



ヤマモト、シナ。えっとファミリーネームが前だから、ヤマモト先生だ!



『ありがとー!ヤマモト先生!』

「ええ、いいのよ」



くのたま長屋に入ったあたしは、数々の罠を通り抜け、お風呂場に到着した。



くのたまってすごいな、なんか悪戯のスペシャリストみたいだ。まっ、負けられない……。









* * *










 
お風呂も入らせて貰ったし、一応着替えとかはポーチの中のクローゼットに入れているから問題ない。



でも、夜になったらヤマモト先生が来て夜着ってキモノに着替えさせられてしまった。



パジャマあるって言ったのに「ぱじゃま?知りません」とか言われて、あっという間に夜着とかいうのに着替えてた。ヤマモト先生すごいな。あとなんか、ヤマモト先生の圧力もすごかった。



ううー、動き辛いぃ!



夜ちょっと散歩しようかなー、なんて考えてたのに。



けどまぁ、今日はタカマルのお陰で大体の世界観とかも分かったし、ここのみんなが笑ってない事も分かった。



明日からはこの世界に慣れることと、みんなを笑顔にするためにいっちょ悪戯といきますか!



まず、あの井戸だ!



あいつ絶対引き上げてやる!!






その次は、ひらがな!



あの忍者に「奇麗な字だね」って言わせてやるっ!!












小娘の悪戯、始動!


(よーっし!明日は悪戯だ!)
(さっさと寝ちゃおう!)


爆弾は点火された。


 







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