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試験3日前です。

『もう嫌ぁぁっっ!!!!』

大きな声で叫んで机倒れ込む。
すると、私の向かいに座るリンクさんは如何にも不快そうな表情をみせた。


「いきなり何です。
うるさいですよ。」


『だって、
意味分かんないんだもん!!

組成式って何!?
示性式と何が違うわけ!!!?
一緒じゃん!!』


「貴方……そこからですか!?」

ヤダヤダ!!と駄々をこねて腕に顔を埋めれば、リンクさんの深い溜め息が聞こえた。



「仕方ないですね…
さ、説明しますから、顔を上げなさい。」


『もうヤダ!!
分かんないもん!!化学、滅!!』

「ほう。ならば貴女は、
ウェンハム先生の授業に出ておきながら、化学で赤点をとる。と?」


『うわ!!それはダメ、絶対!!』


ぽんぽんと優しく頭を叩きながら言われた脅迫に、私は慌てて飛び起きる。


そうだった、化学はあのリーバー先生!!

主に校長先生のせいで心労の絶えないあんな不憫な先生に、それ以上の心配事を増やしてはいけない!!


せめて赤点は避けなければ…


『リンク先生!!
ビシバシご指導、よろしくお願いします!!!!』


ぴしっと敬礼しながら彼を見れば、どことなく不敵な笑みを浮かべられた。


「ええ、いいでしょう。
気合いを入れなさい、試験までもう時間はないのですから…」




そしてその後、私とリンクさんの恐ろしいスパルタ授業が開講されたのであった……








*****


「貴女…一体今まで、
何を学習してきたんですか…?」


『す…すみません……』




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