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064.ひとり朝焼けを待ち侘びながら



 リュカの気持ちの整理がつく暇もなく、世の中は廻る。
 元、討伐隊の面々がその地を発つ日はあっという間にやって来た。相変わらずぼんやりと様々な事を考えながら過ごす中でも、周囲はどんどん変わっていく。

 塔が壊されてまず真っ先に、フィリオ公国の彼等がその地を立った。神聖な聖獣を奪われ、帰国の出来なかった彼等。その報告を国にしなければならないという。
 レオデガル達がすぐに戻らない事を国が不信に思うはずで。追っ手がかかる前に戻らなければならないという。
『また、いずれゆっくりとお話を』
 そう言って去って行ったレオデガルは、何処か後ろ髪を引かれるように足が重かったようにリュカには見えた。彼等とはほとんど話は出来なかったが、何となくその気持ちが分かるような気がした。好きにもなれず嫌いにもなれない、制約の多い母国へ帰るその複雑な心情を。
 その背中を何とも無しにジイッと見ながら、リュカは彼等を見送った。
『奴隷商人共が』
 心底嫌そうな顔をしながら、小声ながらそんな罵倒を背後に浴びせたノーマは、終ぞ彼等の姿を見ようとはしなかった。
 彼がそのような態度を取るのは珍しく見えて、リュカは少しだけ驚いた。ライカ帝国の人々は兎も角、リュカ達アレクセイ王国の者達とは多少なりとも言葉を交わす事も多く、誰とでも気安く話はできる人間だとすっかり思い込んでいた。
 知っていると思い込んでいただけで、実は彼の事を何も知らないのだと思うと、リュカは僅かながら寂しさを感じた。少年だった頃の彼を知っているからこそ余計に。

 その後、数日遅れで彼らの後を追うように、ライカ帝国の面々もその地を離れた。何でも、『あまり接近し過ぎるのも、変に疑念を抱かれる』からだそうだ。彼等ーー特にカミル=ハインツェの事情を考えると確かにその通りであって、リュカはやはり僅かばかりの寂しさと共に彼等を見送った。去り際になって、
『僕、諦めるつもりはないから。取り敢えずひとつ貸し、って事でね』
 ニヤリと笑いながらそういつものように言ったカミルに、リュカはその時、思わず笑ってしまった。まるで変わる様子のない彼のふてぶてしさが、どうしてだか可笑しくて仕方なかったのだ。
『埋め合わせは何れ。調子にだけは乗らないで下さい』
 性質どころか姿形すらすっかり変わってしまったリュカを、今迄と同じように扱うつもりである彼に、リュカは少しだけ救われたような気がした。
 そして、そのようなリュカに、周囲は微かに騒ついた。ラウルやエレーヌ達だけではない。エアハルトやゲルベルトまでもがその時口々に囁いた。
『おい……おい、待て、何で彼等はあんな、仲良さそうに……おい、私の見間違いか?私の目がイカれたのか?』
『うるっせぇ……知るかんなもん。……腹黒同士気が合うんじゃねぇの。……俺にゃ無理だわ』
『聞いた相手が間違っていた……いやまさか、あの二人ーー』
 一人でブツブツと呟き出したエアハルトと、しばらくずっと元気のないゲルベルトの沈黙が、絶妙な不気味さを醸し出した。

『あの……エレーヌさん』
『……何だ』
『リュカさん嬉しそうですねぇ』
『……そのような事を何故私に言う必要が?』
『だってーー、ねぇ?』
『何だ、その笑みは……止めんか』
『前っからバレバレですもん。此処に来て、それが何だか、僕ようやく分かった気がします』
『前から…………何を言っとるんだ、お前の気の所為だ』
 くすくすと笑うジャンに、エレーヌは素知らぬ顔でそっぽを向き。

『ロベール』
『ん?』
『仲の良過ぎる二人を会わせないようにする方法は無いだろうか』
『…………諦めろ』
『そうか。なら仕方ない』
 そう言ってジイッとただ、ラウルは二人の様子を見つめた。普段以上に何を考えているのか分からないラウルに、思わず背筋が震えたロベールは、その時お小言を言うか否かを真剣に悩んだと言う。

 そんな様々な反応を見せた中、カミルはその場でひとり顔を引き攣らせていた。周囲からの視線の事もあったのだが、それ以上に、リュカの最後の捨て台詞が妙にカチンと来たのだ。お前に言われる筋合いはないだとか、お前こそ魔術が使えるようになったからって調子に乗るなだとか、そんな言葉を吐き捨ててしまいそうだったが、何とか自重した。だがそんなカミルの内心など、周囲が推し量れる筈もなく。妙な緊張感を残して、彼等ライカ帝国の隊は去って行った。
 始終ローラントが魂が抜けたようにローテンションだったとか、ユリアンが元気無さそうにとぼとぼと歩いていただとか、そのような些細な変化を見せながら、嵐のような彼等は自らの家へと帰っていったのだった。真っ直ぐに前を向き、振り返る事なく道なき道を切り拓くようにして。

 それを見送りながら、リュカは少しだけ物思いに耽る。リュカの事を良く知らぬ他国の彼等とでさえ、このような関係が築けた。例えそこに利益を巡る駆け引きがあったとしても、本当の意味で相手を貶めるつもりがないのだろうと信じられる。理由は分からない。
 彼等が国を信用していないという点ではリュカと同じであるからか、それとも失敗すれば後がない彼等に、リュカを敵に回す余力がないと知っているからか。何にせよ、カミル=ハインツェという男は、剣士であっても魔術師であっても、態度を一切変える事なく真っ直ぐにリュカを見た。それだけで十分なような気がした。

 生まれも境遇も、おまけに国も全く違う彼等とでさえそんな関係が築けたのだ。
 リュカ=ベルジュは、ルーカス=ライツは、本当に自国でひとりだったのだろうか?自分を認めてくれる人間は、本当に、周囲には居なかったのだろうか?リュカはその日生まれて初めて自問した。


 リュカ達がその地を離れる日も、当然等しくやって来た。
 その日は朝早くから、久々に七人に戻った隊員達がそわそわと落ち着きなく動き回っていた。
 成功したのかどうかは兎も角、任務を終え、一人も欠ける事なく彼等はようやく家路につけるのだ。ふかふかのベッドや粗末ではない料理が恋しい。そう思えば、浮き足立つその気持ちを隠すのは難しかったのだ。

 だがそんな隊員達が居る反面、それが気に食わない者も居た。

「ほんとーーに、もう行っちゃうの?別に急ぎじゃないんでしょ?帰んのいつでも良くない?ってか二人だけ後から帰れば?」

 そう言ってクロードに背後から抱きつき、リュカの隊服のローブをがっしりと握り締めるのはノーマだった。子供のようにブスーッと不機嫌で、そんなノーマを宥めるのは、どう見ても子供のクロードだ。

「あはは、大丈夫、僕も多分直ぐ戻るよ。ノーマのお父さんが待ってるお家に必ず帰るからねー」

 それを聞いた途端、ぐふっと音を漏らすと同時、慌てて口許を手で塞いだのはリュカだった。
 
「そっ、そう、ですね、私がここまで送りますから、す、すぐです……」

 明らかに笑いを堪えたような震える声でリュカはそう言った。

「何その笑い堪えた感じ……すっごい腹立つ」
「いや、……何も変わらないなぁと思ってしまって……。そうだ、アレです、アマンダに慰めて貰えば好いじゃないですか。彼女なら喜んで協力するでしょう?」

 いつものような軽口を叩きながらからかえば、ノーマは本気でいじけてしまったのか、頬を微かに赤らめむすーっと黙り込んでしまった。クロードはそれに苦笑を浮かべながら、こっそりと溜息をついていた。
 そのようなリュカの後方では、隊員達が少しだけ距離を取りその様子を眺めていた。リュカ達が別れを惜しむ様子を片や不安そうに、片や微笑み混じりで眺めている。けれども、リュカ達の会話に割って入るような無粋な輩は居なかった。

 だがそんな時。突然、その様子を見ているだけだったその男が、動き出した。真っ黒な長い髪を揺らし、表情の乏しいその男が、ゆっくりと近付いていく。同じくその傍らに居たカズマは、彼を止めなかった。

「ベランジェ?」

 リュカがその名を呼んだ時、ベランジェはリュカの後方で佇んでいたその男の目の前に、迷う事なく立った。緊張した面持ちで見上げるエレーヌと、何者にも表情を読み取らせない表情で、心持ち冷たく見下ろすベランジェ。

『エレーヌ=デュカス』
「……ベランジェ、殿。先日ぶりです」

 誰もが緊張した面持ちで、二人の対峙を見守る。リュカなんかはもう、驚愕に目を見開きながら、あんぐりとその様子を見ていた。リュカはあの時の二人のやり取りを、知らないのだ。

『約束は、覚えているか?』
「もちろん、覚えておりますよ」
『決してたがうなよ?』
「それは当然、心得ております」
『何かあったら私の名を呼ぶといい。お前の声も覚えた』
「!」
『対価は貰う』
「……それで、十分ですよ。……決してその名を呼ぶ事は無いと思いますがね」
「!?」
『…………』
「…………」

 何やら取引を持ち掛けたらしいベランジェにも、唐突に喧嘩を売ったらしいエレーヌにも大層度肝を抜かれながら、その場の全員がその様子を見守った。
 そしてそんな両者の睨み合いは、ベランジェがフッと笑みを浮かべた事で終わりを迎える。ノーマやリュカが見たら、それこそひっくり返る程に驚いただろうが、生憎、二人とクロードには背を向けている為見えてはいない。
 けれど、その表情でベランジェが納得したというのが理解出来たらしいエレーヌは、そこでようやくふっと肩の力を抜いたのだった。

『分かった。任せる』

 ベランジェはそう言ってから、またしても、思いがけない行動に出る。
 もう一歩、向かい合ったエレーヌに近付いたかと思うと。左手をその肩に置くと、顔を寄せながら耳元で、エレーヌにだけ聞こえるように言った。

『忘れるな』

 それは単なる念押しのつもりだったのだろうが、周囲に与えた影響は、少しばかり大きかったようだ。ベランジェがその場で踵を返して戻って行ってしまった後も、暫くはその衝撃に誰も動く事が出来なかったのだった。まるでエレーヌが、ベランジェに首根っこを掴まれているような、そんなような感覚である。もちろん、それがベランジェにとっては軽い気持ちでのものだろう事はエレーヌにも分かってはいたが、流石に肝が冷えた。ベランジェの行動をぼんやりと眺めながら、エレーヌは大きく溜息を吐いたのだった。
 それからベランジェは、リュカと二言三言、言葉を交わした後で。カズマと共に、その場を離れて行った。
 誰かを見送るのは苦手なのだそうだ。寂しく思えど、その気持ちが分からなくもないリュカは、それを黙って見送ったのだった。会えない訳ではない。また、会いに来れば良い。そう、言い聞かせながら、別離の不安を誤魔化した。


 そのような出来事を絡めながらも、彼等は無事に別れを済ませ、ゆっくりとした足取りでその地を去った。
 色々な出来事を思い返しながら、やって来た時とはかなり違う心持ちで一歩一歩進む。

 そのような中でリュカは、ラウルに押し切られる形で、殆どの道程を彼の背中で過ごす事が決まった。何故だかエレーヌも、そしてアンリやジャンまでもがラウルの擁護に回り、どうしようもなかったというのもある。
 少しばかり拒否するだけの力を取り戻していたリュカが、大丈夫です、と言いかけて辞めたのには、目敏くエレーヌに気付かれていた。
『大人しく従っていろ』
だなんて後に言われたものだから、出発から数分であっという間にリュカの元気が無くなってしまったというのはまた別の話である。
 後でエレーヌが、狼の姿のラウルにしつこく小突き回されたり、ジャンに散々『男心が分かってない!』なんて小声で説教されたりしたというのはエレーヌのみぞ知る。

 そのような事情が故、その日最初の休憩中にエレーヌは早くも疲労感を滲ませていた。肉体的ではなく、精神的にだ。だが、そのような事情を知らないリュカはといえば、エレーヌのそんな様子を不思議そうにボーッと眺めてしまったのだった。
 岩にもたれて顔を伏せていたエレーヌも、当然その視線には気づく事になったのたが、何故見られているのか分からず混乱し、顔を上げられないなどという学徒が良くやるソレを、全員の前で披露したのだった。後程、それをジャンには散々揶揄われる事になったという。
 口は災いの元。この日エレーヌは、それを痛感したのだった。


 そのような平和な旅立ちから数日後。
 リュカはその日、ラウルの側で座り込みながら野営地での留守番をしていた。他の面々は各自、食料を探しに出掛けている。純粋にラウルと二人きりになるのは久々の事であったが、リュカは気にも止めなかった。
 エレーヌが留守番の人員に少しばかり口を挟んだりしたが、結局は力及ばず、魔術師と剣士のセットが残った方が良いだろうという事でラウルとリュカが二人で残る事になった次第である。今更そこに口出しをしようとするエレーヌが不可解で、リュカは少しだけそれを可笑しく思ったものだが、それに思い当たる理由などは思い付かなかった。
 ラウルのフサフサの尻尾を撫でながら、リュカはアンリに連れられて行く不機嫌そうなエレーヌを少しだけ盗み見た。何か彼が変わるキッカケでもあったのだろうか、そんな事を思いながら、リュカは煌々と燃える焚き火に目を落とした。
 パチパチと木が火に焼けて爆ぜる音以外聞こえない、静まり返った空間で、リュカはただ、燃え続ける火を眺めた。

「リュカ」

 そんな中、突然ラウルが口を開いた。声の方を向けば、あさっての方を向いていたはずのラウルの狼の顔が、いつの間にかリュカの目の前にまで迫っていた

「なんです?」
「リュカは、エレーヌと俺を選ぶならどちらを選ぶ?」

 唐突に聞かれた質問に、リュカは少しだけ驚く。何故そのような事を聞かれたのかが分からなかったからだ。パチクリと目を瞬かせた後で、リュカは言う。

「何故、そんな事を聞くんです?」

 本気で分からない、そう思っている事を隠しもせず、リュカは言う。

「選ぶ必要はありますか?」

 それは紛れもなく本心だった。心の何処かで彼等を信じ切れていない自分自身がいるのかもしれない。けれども今のリュカは、それを分析する気力もなく、純粋に疑問に思った事を彼に問うたのだ。だからこそ残酷に、リュカはそれを問い返す。そんなラウルも、諦めはしなかった。

「リュカ、俺が知りたい。どちらの方が大切か。どちらの方が一緒に居たいか。ーーーー誰が一番大切か」

 ラウルは真剣な表情で問うた。

「それは、ベラーー」
「ベランジェはナシだ。それ以外なら、どうだ?リュカは誰が好きだ?誰と一緒に居たい?」
「誰と……?」
「そう、誰と。俺はリュカが好きだ。リュカにも同じ位好きになって欲しい」
「好き……、好きな人……」

 そこまで問われても、リュカはピンとこないのか、視線をあちこちに泳がせている。そのようなリュカの様子を見て、本気でそれが分からないのだと、そうラウルが気付くのはすぐだ。だからラウルは言う。

「ずっと傍に居たいと思う人」
「……ずっと、傍に……」
「リュカのそれになりたい。多分、エレーヌと俺は良い勝負なんだと思う。だから俺達はこうしてリュカに触らせて貰えてるーーーーエレーヌはまだか……ん?俺、イケるか……?」
「ラウルさん?」
「あ、うん、そう。ずっと一緒にいて、触れてて欲しいひと。リュカはそんな事、思った事は?」
「……ベラーー」
「だから彼はナシだリュカ……では、そのベランジェと同じくらい、一緒に居たいって思う人を決めて欲しい」

 優しく諭すようにラウルは聞いた。きっと一筋縄ではいかない事を分かってはいたのだろうが、平行線のままの会話に少しばかり焦りの色が見える。

「同じ位ーー?」
「そう、同じくらい」
「今まで、そんな事はーーーー、でも、あなた方とは旅をしたいと、思いました。誰か、なんて決められません」
「そうか。なら、リュカ」

 ラウルはそう言うが早いか、人型へと変化する。そして、それに首を傾げるリュカにラウルは。

「んっ」

 いつかのように、口付けたのだった。それ程長くもない、離れ際に唇を吸い上げながらのバードキス。リュカの頬と肩に手を触れながらのそれ。唐突な行為に、リュカは目を見開くだけだった。
 そして、すぐに顔を離した後で、ラウルは再びリュカに問う。

「どう、思った?嫌か?」

 いつだったかリュカにそうしたように、両手で頬を包み込みながら、至近距離で顔を覗き込む。驚きに開かれた目は、少しだけ揺れていた。

「嫌、という訳では……」
「なら、ドキドキした?」
「……少しだけ」
「これが、エレーヌだったら?」

 唐突過ぎるラウルのそんな問いに、リュカはその時息を呑む。ラウルはそれでも真っ直ぐにリュカを見つめていた。

「え」
「エレーヌが、こうやって口付けてきたら、どうだ?」

 ほんの小さな、誰にも聞こえないような声でラウルはそっと問う。

「そんな、あの人が、そんな事するはず無いじゃないですか」
「……なら、そんなエレーヌが、もししてきたとしたらーー?」
「ーーッ、そんな事ある訳……だから、想像できる訳無いじゃないですかっ。あの人のあれは、そういう好き嫌いとか、そういうのではないでしょうっ」

 そう、少しだけ慌てながら答えたリュカに、ラウルは目を見開いて固まってしまう。まるでリュカの言葉で全部が分かってしまったかのように、絶句する。
 その時のラウルが何を思ったのか、リュカには分からなかったが、いつもの勢いを無くしたラウルが少しばかり心配になる。

「あの……ラウル殿?」

 リュカが、力の抜けたラウルの手を退かしながらそう聞けば、ラウルはハッとしたようにリュカを見た。

「……いや、うん、何でもない。分かった。……気付く前にモノにしてしまえば良いんだこれはチャンスだそうだそうに違いない」
「?」
「や、リュカに、俺の事をもっと好きになってもらおうと思う」
「はぁ……」

 妙に引き攣った顔で何事かを決心するラウルに、リュカは不思議そうに気のない返事で返す。
 それ以上二人には何事もなく、ここ最近見慣れつつあるいつもの狼の姿でラウルは他の隊員達の帰りを待った。
 ただし、彼等が帰って来るまでずっと、ラウルは頭をリュカの膝の上に乗せ、その間ずっと撫でて貰うなどという暴挙に出る。
 それを見たエレーヌが後に、その毛を刈り上げるぞなどと言いながらこっそりラウルを叱ったというのは、その二人しか知らぬ話。

 リュカも知らぬ間に、物事は着々と前へ進んでいる。望もうが望むまいが、どれかを決めなければならない時が、近付く。





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