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006.純精霊



「昨日までの内容は覚えているのか?漏れがあればやり直しなさい」
「はい、大丈夫です先生!」
「先生……?」
「えっ、あ、はい。その、思わず癖で……」
「まぁ良い。それで、先ずはーーーー」

 遠目から見て教授と生徒にしか見えないエレーヌとカズマを生暖かい目で見守りながら、討伐隊のメンバーは周囲を警戒している。場所は所代わって、かの魔の森ヌワル=ブワの入り口までやって来ていた。やはり森の中まで来れば、魔獣はいつ出てもおかしくはない。故に、討伐隊は一丸となり、邪魔者は排除していく。ジャンは、魔獣が寄って来ないように周囲を覆う結界を張っているし、ロベールとラウルは周囲一帯の魔獣を間引きに向かう所で、アンリ、マティルド、リュカは二人の講義に邪魔が入らないよう、見張りをする予定だ。皆、武器や鎧などそれぞれの装備の最終確認を行っている所だった。

「何だか、意外にしっくりきますね、先生って」
「ん?エレーヌか?」
「はい。普段、魔術師団では誰に対しても最低限の会話しかしないので、教えるのが得意だとは思ってもいませんでした」
「まぁ……魔術師団は、実力もそうだが、政治が時に大きく絡む。大魔術師ともなると、それこそ足元を掬われないよう接触は最低限なのだろうな。ーーさて、我々も動こう。ロベール、ラウルは予定通りツーマンセル、適度に魔獣やそれに類する者を間引いてくれ。余り強力な奴は教材として不適格だろうから、初心者向けのを適当に捕らえておいてくれ」
「「承知」」
「マティ、リュカ、お前たちは周囲の見張りだ。私はこの付近を見るから、カバーの難しそうな方位を見てくれ。ジャンの結界に近づく者は、危険と思えば排除を」
「ハッ」
「承知しました」

 命じられると、それぞれ各所へ散らばり、自らへ課せられた任を全うする。リュカもまた、結界線の外より、結界へと近付く者が無いか気配を探っていた。異様な気配の立ち込める森を気味が悪いと眉根を寄せる。ただ、リュカが思うに、森は外から見る程悪くはなかった、と言うのが正直な所である。遠目から見た目が悪くとも、実際にはそうではなかった、というのは現実もままある事だが。こんな所でそれが実感できるとは、夢夢思わなかったリュカである。
 ただ、とそこでリュカは別の要因にも思い当たる。カズマの存在だ。カズマに出会ってからというもの、常に心に潜んでいた不安や焦燥が、多少ながら軽減されている気がするのだ。常に一人でないと気の休まらなかった過去は、既にその感覚を忘れかけている。討伐隊の面々と共に行動する事を厭わない自分が居る。一体、なぜだろう。
 リュカはその場で、不自然に見えない程度にカズマを盗み見る。カズマはエレーヌに指導を受けながら、簡単な呪文を唱えているようだ。普通の人間族に見える異世界人。異世界人が現れると、彼等は人々に幸運を齎す。もしかしたら、その説は正しいのかもしれない。そんな、結論とも言えぬ結論を胸に、リュカは再び森の方へと目をやったのだった。

 その次の瞬間の事。リュカの第六感が、何か奇妙な気配を感じ取った。何か大きな力の気配が、此方へ猛スピードで近付いてくるではないか。リュカは咄嗟に態勢を低く構えた。左手は鞘を、右手は柄を握る。何時でも抜ける姿勢だ。
 片時も目を離さず警戒をする。ただ妙なのが、近付いてくるそれには魔獣のような禍々しさはない。しかし、これは感じた事の無い気配だった。体験した事のない異様な状況に、ゴクリと喉が鳴り冷や汗が背を流れた。

 そうして間もなく、その瞬間は訪れた。リュカの目が捉えたのは、木々をものともせず、猛スピードで向かって来るのは。人程の大きさをした羽根の生えた者ーー恐らくは純精霊だ。リュカは予想だにしない相手に度肝を抜かれる。一体どう対処すれば良いのかは検討もつかなかった。
 彼等は今リュカの持つ剣では切れない。悪意もなく、しかし確実に近付いてくる彼女をどうすべきか、ほんの数瞬の迷いの内に、それはリュカの中へ押し入って来たのだった。

「っは!?」

 純精霊のこんな行動は聞いた事がない、突如として訪れた常識外れの事態に酷く狼狽える。この純精霊は炎を司るのだろう、リュカの体内を揺ら揺らと燃えるような熱が襲う。余りの熱量に、リュカは思わず片膝を着いた。その瞬間の事だ。リュカには確かに声が聞こえた。
『違う』
純精霊のものに違いないのだが、人の身体に突然入っておいて、一体何が「違う」というのか。失礼な。リュカがイラっときたのは致し方ないだろう。さて、何か言い返してやろうかと、リュカが歯を食いしばりながら口を開こうとした、その時。

『助けて』
「ーーリュカ?」

 リュカの耳には確かに、助けを求める声が聞こえたのだった。カズマの声に紛れはしたが、ハッキリとその声を聞いた。一体何をどう、と聞こうとしたリュカだったが、その次の瞬には。
 件の純精霊はリュカの身体から抜け出て行ってしまったのだった。一体何がしたかったのか。助けを請おうとした事は分かるが、イマイチ事態が掴み切れないリュカは、急いで純精霊の姿を探した。

「此奴、何者だ!」

 姿は直ぐに見つかった。彼女は、エレーヌとカズマの方へ向かって飛んでいっていた。先程のような猛スピードではないが、駆け足程度の速さはある。突然向かって来るものに気付き、当然だがエレーヌがカズマを背に隠して彼女の前に立ちはだかっていた。
 それを見て、リュカは最悪のパターンを想像してしまう。エレーヌほどの魔術師であれば、彼女を消して仕舞うのもそう難しいことでは無い。リュカは走り出しながら、在らん限りの声を張り上げる。

「待て!その人に害はない!デュカス殿!!」

 リュカのその言葉に反応したのか、エレーヌはピクリと反応する。魔力を引っ込める事はしなかったが、攻撃の意思は無いらしい。ジイと彼女を観察する。何かおかしな行動を取れば、容赦なくブッ放すつもりだろう。だがそれでも、エレーヌは彼女がカズマへ近付く事を許したのだ。
 そしてーー

『お願い、助け、てーー』

 彼女は消えかかりながらもカズマの頬へそっと手を伸ばし、そう言い残して行ってしまったのだった。
 その場に残ったのは沈黙ばかりで。カズマもエレーヌも、しばらく顔を見合わせるだけで、何も言葉を発する事はなかった。

 それを見届け、危険のない事が判ると。リュカは一気に体から力が抜け落ちて行くのを自覚した。その場で葛折れるように蹲ると、倦怠感がリュカを襲ったのだった。

「えっ、リュカ!?」

 それを目撃してしまったカズマの叫ぶ声が、リュカの耳にも届く。自分の方へ、複数の足音が駆け寄って来るのが聞こえる。だが、怪我は何処にも無いし、命の危険もない。端的に言えば、エナジードレインと言うものだろうとリュカは推測する。ついでに魔力も持って行かれたけれど、と理不尽な扱いに、リュカは内心のみでやさぐれるのだった。

「大丈夫ですよ、ちょっと、いや、かなり、気力体力を持って行かれただけです。……エナジードレイン、のようなものでしょう。残念ながら、今日の私は、使い物になりそうにありません、が、休めばすぐ回復しますよ」
「えっ、そうなの?大丈夫なの?」
「ええ、もちろん」

 顔を上げる程の気力すらなく、言葉と手をヒラヒラさせる動作で無事を伝える。カズマが焦った様子が感じられたが、深刻で無いことは理解して貰えたらしい。リュカは大きく溜息を吐くと、腹に力を込め、緩慢な動作でゆっくりと立ち上がった。途中カズマやマティルドに肩を借りながら、リュカは結界内で休息をとる事となった。不甲斐ない、と木にもたれ掛かりながら項垂れるリュカへ、アンリは気にするなと苦笑したのだった。

 その後のカズマの訓練中、警護担当であった筈のリュカは結局、疲労による居眠りをかましてしまい、それに気付いたカズマに眉間の皺を揉み解される、なんていう出来事を引き起こしたのだった。その後、それをエレーヌによって叩き起こされたリュカの焦りようときたら。無表情を気取るマティルドでさえ、顔を逸らす程にはとんだハプニングとなった。

 ただ、その居眠りの最中、リュカが人知れず夢見てしまった純精霊の記憶を、リュカはいつまでも忘れる事が出来なかった。リュカの見た彼女の記憶は、その日の夜もまた、続く事となった。

 そして翌朝。ポーションやジャンの力も借りつつも、リュカは回復を果たした。回復してまず、リュカは水浴びへ向かう事にした。実は、夜の夢見が余り宜しく無かったせいで、リュカは変な汗をかいてしまったのだ。大量の汗をかく事こそ無かったが、冷や汗は特にベタつくものである。不快感に我慢ならず、アンリへ許可をとり、リュカは早朝から森から少し離れた川辺で身体を潔める事にしたのだった。

 身に纏う鎧を全て外し、下に着る簡易な衣服のみになる。そのまま川へゆっくりと入っていくと、服の中にまで心地よい水が滑り込んでくる。そこから一気に水底まで潜り、少しだけ水中を泳ぐと、再び水面へ顔を突き出した。魔獣や魔王一族の事もある。それ程長くその場に居るつもりはなく、全身に水が行き渡った所でリュカはさっさと岸へと上がった。ある程度水気を絞ってから、適当な高さの岩場に腰を落ち着ける。そのまま乾かして仕舞えと、リュカは日光浴をし出す。ぼうっと空を見上げながら、夢に見たの純精霊の事を考える。

 アレは、リュカ達に助けを求めていた。しかし、それが何故真っ先にリュカの元へ来たのか。それだけは疑問だった。すぐそこに、ちゃんとした魔術師達が居たのに、最初が何故かリュカだったのだ。魔力こそ、他の魔術師達に負けない程には持ち合わせは居るのだが、リュカに魔術は扱えない。何故(なにゆえ)にか。

 そして、昨日より見せられている夢の事。それはきっと、彼女の記憶に違いなかった。森の中は生気に満ち溢れていて、多種多様な生物や純精霊が暮らしていた。そんな森の奥に、泉が湧き出ている箇所があった。そこにはかつて、純精霊の力の源となる祠があった。しかし、その祠は何者かに壊されてしまい、彼女らは閉じ込められてしまった。だがそのお陰で、今、彼女らは守られている。祠を壊された事で、多くの純精霊が力を無くし消えてしまったが、お陰で純精霊達の殆どが魔獣の纏う瘴気に侵されずに済んだ。

 この世は本当に、理不尽に溢れている。

 と、ここまで考えてから、リュカは大きく溜息を吐いた。同時に彼女の事を考える。あれだけーー分身体を作るほど無茶をしたのだ。消えてしまってもおかしくは無かった。しかし、あの時リュカの体力や魔力を根こそぎ奪っていったお陰か、確かに生きている気配をリュカには感じ取れた。
 あの時、彼女の分身体は消えてしまったが、それは力が一時的に強まったお陰で再度閉じ込められてしまったせいなのかもしれない。だから今は、彼女の無事を信じるしかない。自分達がそこへ到達する頃まで、無事に生きてくれている事を。

 今はどうしようもできない事を歯がゆく思うと同時に、どうして自分は人でも無い者の為にこんなにムキになっているのか、ここ数日間の自分の行動がまるで理解出来ないでいた。いつか、この理由も分かるのだろうか。そんな事をリュカはとりとめもなく考えていたのだった。

「リュカ」

 考えに耽っていたその時、リュカは自分を呼ぶ声に意識を戻された。彼が後ろを振り向けば、そこにはカズマが居た。

「隊長に聞いたら此処だって言うから。隣、いい?」
「ええ、どうぞ。まだ濡れているので気をつけてください」
「うん」

 隣に腰掛けたカズマは、リュカのように何か考え事があるようだった。しばしの沈黙の後、カズマは口を開く。

「この前の純精霊の人、まだ生きてるよね?」

 突然の質問に、リュカは一瞬理解が遅れる。カズマもまた、あの純精霊について考えていたとは、予想外だったのだ。自分の心を読まれたのかと、リュカは一瞬馬鹿な事を思ってしまった。

「ええ、恐らくは」
「リュカはあの人に憑かれた、ってエレーヌが言ってた。何か、言ってた?あの人、助けて欲しいみたいで。何かわかる事があれば、知りたくて」
「……ええ。泉に居ると言っていました。そこへ辿り着ければ、何か出来るかもしれませんね」

 言っていた、というのは語弊がある。リュカは夢見でそれを知った。あの時彼女は、唯リュカから力を奪っただけだ。頼まれこそしたが、何も聞けずじまいだった。

「ほんと!?」
「ええ、本当です。貴方もデュカス殿も、魔術師ですから」
「あれ……でもそういえばリュカ、あの人の事、見えてたよね。皆、ジャンとエレーヌ以外は誰も見えてなかったのに」
「!っ、憑かれた事で彼女の一部が私に影響を及ぼしたのでしょう。よく、聞く話です」
「そっか。……うん。俺ら、間に合うかな」
「……それは何とも。私は専門家ではありませんから」
「じゃあ、俺が早く強くなれば間に合うかもしれないよね」
「そうかもしれません。先を急げば、或いは」
「うん、分かった。せっかく一緒に行動できるんだから、俺頑張るよ。ジャンやエレーヌに負けない位」
「ええ、きっと」

 目の前の少年が成長を遂げていく姿を穏やかな気分で見守りながらも、リュカは内心で酷く動揺していた。カズマの一言で、思い出してしまった。今の自分が、必要以上に他人に近付きすぎている事を。しかもその中には魔術師も含まれている。今迄ならば、リュカが最も避けていた類いの者達なのにだ。
 それどころか、今まで散々避けていた彼等との距離間に、リュカは今まで抱いていた不快感を感じていない。それどころか、カズマに至ってはこの距離に安堵している自分さえ居るのだ。以前は、こんな事あり得なかった。
 今迄の自分では無くなっていくような感覚に、リュカは戸惑いを覚えていた。このままではいつか近い内に、自分の全部が暴かれてしまうのではと、微かな恐怖を感じる。自分の生まれも魔力も境遇も、知られる事は恐ろい。
 ただそれでも、今の距離感が心地好くて、既に離れ難く感じているのは、悩ましい事実であった。

「ねぇリュカ、もう乾いた?」
「少し、湿っては居ますが、もう十分ですよ。カズマ、戻ります?」
「うん、リュカと戻ろうかと思ってた」
「では、支度をするので少しお待ち下さい」

 日陰に乾かして置いた鎧を慣れたように身につけ、腰に鞘に収めた剣を2本挿すと、リュカはカズマを先導するようにその場を離れた。昨日一時的ながら倒れた事など微塵も感じさせない、機敏な動作である。

「この後はまた、デュカス殿と訓練ですか?」
「うん、今度は、実際に倒してみようって」
「……そうですか、頑張ってますね。その調子です」

 それきり、森の入り口へ辿り着くまで二人の間に会話は無かった。しかし、それで良いとリュカも恐らくカズマも思えてならないに違いないのだった。まるで旧知の仲であるかのように。
 だだその道すがら、リュカはぐるぐると考える。もし、今暴かれた場合、自分は冷静で居られるかどうかと。否無理だろうなとリュカは結構付ける。段々と野営地へ近付くにつれ、次第に早くなる胸の鼓動をリュカは自覚していた。



「只今戻りました」

 リュカとカズマが揃って戻った時、リュカは瞬時に違和感を感じた。先程迄、何事かを話し合っていた筈なのに、リュカ達が戻った途端、その会話はピタリと止められた。不自然な程に。

「カズマも一緒か。ならば良い、そろそろ次の訓練を用意しようとしていた所だ」
「そうですか」

 アンリのいつも通りの口調に騙されそうだが、リュカには通用しない。幼い頃から負の感情を浴びて育ってきたこともあり、リュカはやましい他人の感情には敏感なのだ。自然、当然であるかのように外行きの顔が張り付く。鉄壁の笑みは特に、他者を寄せ付けない。
 そのようなリュカの突然の変貌ぶりは、カズマには見えてはいない。息を呑んだのは誰だったか。

「もう良いでしょう、アンリ隊長殿?これは最早、聞かずとも大した変化なぞ望めん」
「…………」
「リュカ=ベルジュ、端的に聞く。お前、純精霊が見えているな?」
「っ!」

 リュカの背後から、息を呑む声がする。リュカの笑みは崩れない。

「それに答える義務がどこに?」
「貴様がこの隊に入った時点で、お前には話す義務があった。ーーそうは思わぬのか?」
「答える前から断定されているのは、一体どのような根拠で?」
「昨日、貴様は私に向かって害は無いと言ったな?あの瞬間、自身に危害を加えた非人間を、害が無いと断じた理由は何だ?初めて見たにしては随分と物分かりが良過ぎないか?」
「…………」
「まるで、その気配を知っているかのようだった。ーーならば逆に問おう。万が一、貴様が純精霊を見えぬと言うなら、お前の周囲を必要以上にうろつき回る純精霊達を、どうやって説明するつもりだ」

 冷え冷えとした突き刺さるような空気の中、リュカは身じろぎすらしなかった。貼り付けた笑みを微動だにせず、エレーヌの詰問を受け流している。無視をしていると言っても良い。場を支配するかのようなエレーヌの詰問は、まだまだ続いた。

「まさか、魔術が使えんのも偽りだとでも言うつもりか?何処までが事実で、何処までが偽りだ?誤解されたくなければその重たい口を開く事だ」
「ーーそれは、」
「?」
「私がそれを話した所で一体何が変わると言うのです」

 口を開いたと同時に、リュカは貼り付けていた笑みを消し去った。そこに残ったのは、無と呼ぶに相応しい、驚くほど凍り付いた冷たい表情だった。誰もが、呼吸を止めたように押し黙る。
 リュカは、一切エレーヌの問いに答えなかった。例えそれが正解だと誰もが思える程、完璧な論理を並べ立てられたとしても、あくまでも肯定はしない。経験から得た、リュカの処世術でもある。

「私が魔術を使えない事は事実ですよ。叩いても手を尽くしてもなにも出ません。例え素質があったとて、それが言う事を聞かぬのであれば無に等しい。
それとーー、他者の秘密を暴いた所で、それはなにも変える事はないのですよ。それは自己都合の知識欲を満たすだけの行動です。だって、そうでしょう?どうせ、他人には変えられる筈がないのですからーー部外者が、知った口を聞くな」

 木々が風に揺られる音しか聞こえない中、リュカの声はやけに大きく響いた。
 まるで別人ーーその場にいた誰もが、きっとそう思ったに違いなかった。





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