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後輩二人×ちょろいキャプテン3



 黒岩はすっきりしたのか、穏やかな寝息を立てて眠っている。その隣で、俺はまだ絶頂の感覚が忘れられず、悶々としながら布団に潜り込んだ。

「……おい」

 声をかけられたと同時に、布団の上からおしりを蹴られ、「ひぎっ」むらむらしていたそこに衝撃が走った。まずい、ここは皆が眠っている大部屋だから、びくんびくん したらいけないのに――――

「おいアホキャプテン、随分長い連れションやったな」
「っ…… っ、ん、べつに、ぁ……っ
「……こっち来いや」


 白峰の長い腕に抱き寄せられた。彼は、俺が動けないように自分ごと布団で包み込んだ。
 真っ赤な顔で、「あっつ」とか言っている。彼はあほなのだろうか。一人用の布団に男二人。それもぽかぽか体温の俺と、である。

「何しとったん。黒岩と」

 白峰の長い髪が垂れてきて、鼻先がくすぐったい。
 俺はくしゃみがを我慢しながら、皆を起こさないよう小声で応じる。

「お、おしっこ……ですけど」
「うそつけ、セックスしてたやろ」
「ち、ちがっ……ちがちがっちがが……ちがう……で……?」
「クソッなんであんな猫かぶり野郎と……」
「ふぁ、ふぁ、ふぁっくしょんセックスなんかしてへんでぇ!」
「黙れあほ」


 鼻の中に髪の毛が入ってきたら、我慢などできるわけがない。そして今の衝撃で、またおしりのあたりがムズムズしてきた……

 どうしよう、白峰がこんなに密着しているのに、ああでも、勝手におしりが動いてしまう 腰の中心がきゅんきゅん してしまう……

「ん、ん…… んん、ん……
「おい、なにもぞもぞしてんねん」
「し、してへん、よ…… っ、んん、べつにぃ……

 自分の布団に戻らねば。それからトイレに行って、これを鎮めねば。
 周囲のいびきと同じで、おしりのむらむらも一度気になりだすと睡眠どころじゃなくなる。俺は白峰を押しのけ、四つん這いで隣の布団に舞い戻った。

「待てこら」
「あんっ
「何や今の声」
「お、おひり、あっ、っく…… ぺちんって、したら、あかんやろぉ……っ


 腰を高く上げたまま、びくんびくん してしまった 
 射精はしていない、これはメスイキの感覚だ。俺はキャプテンだからメスイキができる。身長は低いがメスイキができる。黒岩だって褒めてくれたのだから、メスイキはきっとすごい事なのだ。おしりの中がきゅんきゅん するのは、とてもすごい事……

「っあ、ああ…… あかん メスイキ、してもうた……っ
「はあ!?」
「はあ、はあ……っ はあ、あ、ぁん……


 やっと自分の布団に戻れたと思ったら、目を血走らせた白峰に引き戻された。彼は俺をうつ伏せにさせ、その上に自分、そしてその上に布団をかぶせた。

 やけに荒い息遣いだ。いつもの飄々とした彼はどこへやら、とても必死な様子で「しても、ええ?」と、耳の縁を舐められてしまった




***




「……っ は、ぁ……っ 〜〜〜〜っ ん、ぁ……
「っふ、声、出したらあかんで、みんな、っ、起きるからな」
「ぅ、〜〜 ん、っく、ん はあ……〜〜っ っ、んん、ん……っ


 俺たちはジャージのズボンを少しだけずらし、布団の中でこっそりハメハメすることにした こんなことはいけないと思ったが、こっそりするハメハメはかっこいいのだと彼は言う。キャプテンならば一度は体験すべきだと言う。

 俺は無知な自分を恥じた。

 教えてくれた白峰にお礼を言うと、彼は一瞬唖然としたが、ちゅ と首筋に優しくキスをしてくれた。

「ふぁ、あ ん…………っは ぁ…………っ 〜〜〜〜ん、んんっ
「ふふ、ちょっろ…… ちゃうわ、ほんまかわええ
「ん、む、んん…… なあ、もっと、もっとずんずんしてぇや……
「あかん、ゆっくりせな喘ぐやろ、あんた」
「んに……っ

 ぬる〜〜……っ とゆっくり入ってくる白峰のちんこ。黒岩ほどの圧迫感はないが、長さはこちらの方が上だ。ゆっくりゆっくり中に入ってくる 思いっきりパンパン してほしいのに、せっかくのハメハメなのに、なんだこのぬるぬるゆっくりセックスは……

「っ……ぁ、あかん…… なんか変や、ゆっくりやのに、きもちい……


 いつもお喋りな白峰は、なぜか今無口になっている。布団に包まれた暗闇の中、静かな環境でぬる、ぬる…… ぬちゅ、ぬちゅ……

 ぬるっ…… ずっ…… ぱんっぱんっ……
 ぐちゅ、ぬる……っ ぬこっ ぬこっ…… 

「ぅぁあ…… はあ、しゅっごい……

 ぬるっぬるるっ…… ずにゅっ…… ぱんっぱんっ……
 ぐちゅ、ず……っ ぱんっ ぱんっ…… 


 五感のほとんどがえっちなものに犯されている えっちな暗闇、えっちな音、えっちな匂い、えっちなぬるぬる

「ううぅ…… あっ あ、あぁ、ぁん、あかん、あかんよお、これ以上は俺、あんあんしてまう……
「っ……はあ、は……っ」
「なあ、してまう、うう、してまう〜〜 あんあんしてもいいとこ、行こぉ……


 白峰は吐息ばかりで答えてくれない。俺が必死にあんあん したいのを耐えているのに、彼はマイペースにずっとぬる、ぬる…… ゆっくりちんこを抜き差しして、決して音を立てず、皮膚を刷り込むようにぬる、ぬる、ぬちゃ、ぬちゃ してくる。

「っ、ふ、ぁん、あん あん……っ あぁぁあん……っ
「は、っ、声出すな」
「むり、まんこきもちしゅぎて、まんこ、まんこがぁ…… まんこが、きゅんきゅんしてるんや……
「っくそ、まじでなんなん、ほんまアホやわ」

 黒岩なら激しくしてくれるのではないか。布団を少しめくってみるが、彼は口を開けて爆睡していた。慌てて布団を下ろした白峰により、俺の視界は再び暗闇になる。

 ぬるっ…… ずっ…… ぱんっぱんっ……
 ぐちゅ、ぬる……っ ぬこっ ぬこっ…… 

「はあ、あー…… キャプテン、かわええよぉ……
「は? あ、ぁ、ん な、なあ、ちょっと激しなってる、激しなってるよ」

 ぬるっ ぬる……っ ぱんっぱんっぱんっ
 ぱんぱんぱんぱんぱんっぱんっぱんっ

「っひぃ、あ、あ、あん あぁぁああああこれ、これしゅご、あっあっあかんいく、いく、おまんこいく、なんでいきなり、あっあっあっああああ〜〜〜〜……っ
「だってキャプテンかわいすぎ……っあかん我慢できん、っはあ、おい声抑えろ、皆起きるやろ」
「こ、こえ、抑えてもっ ぱんぱんって、え、えっちな音がぁ
「くっ……
「んぃっ


――――なんやこれ、おまんこにぎゅううううって……

 ハンコをぐりぐり押し付けられているみたいに、ちんこをぎゅ、ぎゅううって…… 速度はスローなのに、圧が、ちんこの圧が、ちん圧がっ

「い、いく、いく、いくっ うう、またメスイキするで、する、からあっ ああっ、んああぁぁ メスイキ、するっ するうっ あっあっああああっ
「く、ぁ、あ……っ んっ……く、ぅ、すっげ……
「ああんっああんっあんっあんっ ちんこの圧に負けへん 俺のメスイキはすごいんや まんこの圧で、ぎゅうぎゅうしたる……っ
「頼むから黙ってくれや……! ほんっま、あほ……! うう、すき……


 また、ちんこが ぎゅううううって きた ちんこきた きてもうた

「あっ…… んんぁぁんんんぁ〜〜〜〜っ

 枕に押し付けられた俺の声。顔を上げると、いつも生意気な後輩の顔は見てるこちらが恥ずかしくなるような色をしていた。






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