喘ぎ攻め×淫乱美人妻♂

喘ぎ攻め×淫乱美人妻♂

※NTR




 社会人生活にも大分慣れてきただろうか。
 先輩たちともそれなりに打ち解けてきたと思う。パソコン作業もキリの良いところまで終わった。

 小休憩の合間、俺はかねてより気になっていた事を尋ねることにした。

「相野主任の奥さんて、そんなに美人なんですか?」


 主任の奥さんは昨年までここの社員だったらしく、新卒の俺以外は皆知っている。そして先輩や上司は皆、口をそろえてこう言うのだ。

 相野主任の奥さんは美人。主任はうらやましい。不倫したい。俺が狙っていたのに。一度でいいから抱きたい、と――よく話題に上がっている主任の奥様。俺だけ知らないのは疎外感があるし、それ程の美人なら一度会ってみたい気もする。

「その話は業務に関係するのか」
「い、いえ……すみません」
「チッ……どいつもこいつも。人の妻でゲスな妄想しやがって」

 比較的和やかなうちの会社で、主任だけがいつもピリピリしている。まだ20代と若者の部類の癖に、非常にお堅い人なのだ。
 ちょっと雑談しようとしただけで睨まれるし(話題が悪かったのかもしれないが)、やはり話しかけなければよかった。

「……あれ? 主任のスマホ鳴ってますよ」
「ああ。もしもし……ええ? おい、仕事中に電話してくるなって……ああ、そうだが、新卒は部署に一人……ええ? いやだよそんなの、今日は朝までシたいって言ったろ……わかったよ、うん、じゃあ一応声かけるけど……うん」

 聞いたことがないくらい柔らかい声を出していた主任は、「おい、松瀬」いつもの硬い声と表情で俺に目をやった。

「新卒の歓迎会とかやってあげたのかって、うちの妻が……最近の若いのはそういうのを嫌がると俺は言ったが……まあ、なんだ。今日の夜飲まないか。嫌なら断ってもいいんだぞ。全然断ってもいい。評価にもこれっぽちも響かないから」

 目線から伝わってくる。断れ、断れと伝わってくる。
 主任がさっき、気持ち悪いくらい甘えた声で「朝までシたい」と零していたから、なるほど本来ならば奥さんと夜通しセックスがしたかったのだろう。

「わあ、歓迎会うれしいっす! ぜひ!」

 俺はさっき冷たくされた仕返しに、電話の先に奥さんにも聞こえるように元気な声で答えた。主任は眉間に顔の皮膚を全て寄せて舌打ちをした。




***




「お邪魔します!」

 てっきり居酒屋かどこかに連れて行かれると思っていたが、なんと主任の家で歓迎会をしてくれるらしい。

 車で来る途中、電話で「ちょっとでも一緒にいたいから家で飲んでいーい?」とおねだりしているのを聞いてしまった。お堅くて厳しい主任をあそこまで骨抜きにするなんて、本当にすごい美人さんなのだろうと期待が高まる。

「いらっしゃい。初めまして松瀬くん」
「え……っ! お、あ、は、はじめまし、て……」

――――男!? 美人って、いや美人だけど、男!?

「どうぞあがって、くつろいでね。ふふ、ジャケット預かります」
「お、おい広実、俺以外にそんなにやさしくするな……」
「ふふふ、あなたったらやきもち焼きさんなんですから……


 たしかに、滅多に見ないくらいの美人だとは思う。口元のほくろがセクシーで、華奢だけどむっちりしていて色気がある。唇は小さいのにぽってりと厚みがあって、フェラとかしてもらったら気持ちいいかもしれない――――「おい、松瀬」

「お前今、広実をいやらしい目で見ていたな」
「え、そ、そんな事……」

 主任は奥さんの肩を抱き寄せると、番犬のような目つきで俺を睨んだ。


「さっさと飲んで帰ってくれないか。俺たちの邪魔をするなよ」










――――などと、鋭い目でにらみを利かせていたくせに、主任はビール一杯で泥酔した。

「ごめんなさい、この人すごくお酒に弱くてすぐ寝ちゃうの」
「いえ、おかまいなく」

広実さんの膝で寝ながら(しかも広実さんの腹に顔を埋めていびきをかいている。写真撮って会社でバラまいてやろうか)いい気なもんだ。

「……仕事熱心なんだけど、不器用な人だから、敵を作りやすくって……僕も心配してるんです。松瀬くん、パワハラとかされてない?」
「あー……まあ、それは……」
「うそ、されてるの!? ごめんなさい、僕から謝るよ……何かお詫びをしなきゃね……」

 厳しく当たられてはいるが、パワハラとはまた違うと思う。だが俺は曖昧に濁すことにした。いつもピリピリしていて正直苦手な主任が、家ではこんなに美人でえろい奥様に甘やかされているなんて腹が立つ。
 破局しちまえ、と心の中で舌を出した。

「うーん、お詫び……同時に、この人にも罰を与えなきゃいけないし……あ、そうだ」

 酔っていたせいもあると思う。俺は期待してしまった。広実さんのむちむちの太ももを包み込むジーンズを脱がしたい。大きなおしりを後ろから叩いたり、ぶっかけたり、ていうか生ハメ濃厚セックスをしたい。


「僕の事、寝取ってみる……?」


 期待通り過ぎて、口に含んでいたビールを吹き出してしまった。


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