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野球部×流され人妻♂教師2



 ざわざわと騒がしかった声がぴたりと止む。
 僕が大浴場に入った瞬間、皆ぎこちなく体を縮め、固まってしまった。


――――西原くんは気にしないって言ってくれたけど……やっぱり、遠慮した方がよかったかな。



「……おいおいまじかよ」
「メスくせぇ……」
「こんなん童貞に対する虐待だろ」


 早いところ出て行こうと、早速シャワーで体を流す。湯が流れる音に紛れて、生徒たちのおしゃべりが再開された。ただし、かなり控えめな声だから、内容までは聞こえてこない。


「ケツでけぇ……桃ってか、洋ナシ」
「やべ……勃つ」
「もしかして、まんこってやつが……あるっつーことか……」
「ケツんところに何か書いてねえ?」


 シャンプーはどこだろう。それらしきボトルが見当たらない。
 西原くんに聞こうと彼の方を向くが、彼は滝行をする修行僧のようにシャワーに打たれていて、話しかけられる雰囲気ではなかった。


「何か探してます?」


 もしかして、これ? そういって石鹸をくれたのは、一年生のピッチャーの子だ。たしか、入部早々すぐにレギュラー入りしたとかで、期待されている――崎本くん、だったか。


「あの、シャンプーは……」
「ないんすよ、ここ。石鹸しかない。ありえないっすよね」


 今時そんなことが、と驚いている間に、崎本くんは手の中で石鹸を泡立て始める。こんもりと膨らんできたそれを、「どーぞ!」僕の胸に塗り付けてきた。

「っあ……
「先生、せっかく来てくれたんだし! 交流深めましょうよ、ね?」
「え、あ、あ……う、うん、ありがとう、でも、自分で洗える……あ……っ んぅ……は、んぅ……


――――ど、どうしよう…… 声出る…… 腰、揺れちゃう……


 旦那に夜通し弄られた乳首は、硬いマメのある手で擦られると勘違いを起こす。
 相手は生徒で、ただ僕と仲良くなろうとスキンシップをとっているだけなのに。
 こんな風に反応したら、変態だと思われてしまう。



「崎本のやつ、しかけたぞ……!」
「お、俺たちも続くか!?」
「行くぞ! ここが俺たちの甲子園だ!」



 これ以上はいけない。泡を流すふりして彼にお湯をかけて、離れてもらおう。

 僕はシャワーを手に取って、その矛先を彼の方に向ける。「あ ん んぅ」「なにこれ、なんでこんなところに文字書いてんの? きれいにしてやるよ」「あっそれはだめ、だ、旦那が……っ 洗っちゃだめ、ああぅ、あ……っ

 ぬる……っ


「っほぉ……!?


――――うそっ 指が、際どいところに…… い、今、ちょっと、入った……



「はは、なんすか今の声。先生、やらしいっすね」



 カラン、カラン。シャワーヘッドが落ちた音が響く。それを合図に、湯船につかっていた生徒たちが立ち上がった。

 崎本くんを止めてくれるのかと思ったが、どうやら目がおかしい。「童貞卒業」「雌尻挿入」「即刻種付」呪文のような言葉を唱えながら、ぞろぞろと近寄ってくる。


「ちょっと、最初は俺でしょうが、俺が先に手ぇ出したんっすから」
「崎本……お前たち……」
「あ? キャプテン修業終わったんすか」

 西原くん。そうだ、彼はキャプテンなのだから、部員たちをきちんとまとめてくれるはずだ。

 そう期待して手を伸ばすと、彼は僕の手ではなく、腰を掴んだ。

「……年功序列」
「アンタ最低っすね」


 そして旦那の名前を上塗りせんとばかりに、硬いものを押し当ててくる。




***




「っほぉ……〜〜〜〜……っ!? あ”っ? あぇっ? な、なんれ”ぇ!? なんれぇ〜〜〜〜〜っ
「ああ……っ先生、先生、先生……っはあ、先生…… う、あ、出る……っ出る……っ

 パンッ……パンッ……パンッ……パンッ! パンッ……パンッ……パンッ……パァァンッ!

「お” ひ あ、あっあっあ、あ、西原く、は、入ってる、ちんぽ入ってう……っ お んぉ” 精液、出てう……っ
「……っ、先生の口から、っはあ、ち、ちんぽとか、精液、とか……っく……まだ、出る……っぐ、ぅ……

 パンッ……パンッ……パンッ……パンッ! パンッ……パンッ……パンッ……パァァンッ!


 拙くも力強い腰振りに、僕はなすすべなく倒れこむ。タイル張りの床に手をついて、イヤイヤ、と伝えるべくおしりを左右に振った。

 すると、何かが顔に落ちてきた。水滴かと思ったが、それにしては白い。濃い。オスくさい。


「な……っみ、みんな、何して……! あっ やめ、なしゃっ みんな、西原くぅっ くぅうん……っ

 シュッシュッシュッ! シュッシュッシュッ! シコシコシコシコッ! シコシコシコシコッ!

 四つん這いになったまま顔だけ上げると、僕をぐるりと囲むちんぽ、ちんぽ、ちんぽ。長いちんぽ。太いちんぽ。包茎ちんぽ。チンカスつきちんぽ。毛がボーボーのちんぽ。ズル剥けバッキバキちんぽ……


「あ……あなた…… あなた、助け……はうっ!?」
「先生、すみませんっ、っはあ、っはあ、すみませんイキます、また、い、イキます、っはあ、すみません、すみません……ぅ、あ”ーーーー……あ”ーーーー……すみません、っあ”ーーーー……
「西原……くぅ……! あ、あ、あ、あひ……あひ…… あっあんあ、あぁあん……ぁあああん……


 パンッ……パンッ……パンッ……パンッ! パンッ……パンッ……パンッ……パァァンッ!


「キャプテンだけずるいっすよ……ね、先生……ほぉら、好きなちんぽ、しゃぶれよ」
「あ、あ……そ、そんな……あ、あぅ、あ、あぁあ……っ


 崎本くんの意地悪な声…… イヤイヤ、とおしりを振ってみるが、僕を囲むちんぽたちはやめるどころかさらに近づいてきた。

 顔や体に勝手に擦り付けてくる子もいる。イヤイヤ、イヤイヤ、とさらにおしりを振っても、彼らは止まらない。
 おかしい、昼間は素直でいい子たちだったのに、どうしてやめてくれないのだろう。


「せん、せ……はーーーーっ…… はーーーー……っ 先生、せんせえ……はあーーーーっ…… はあーーーーっ……
「こら、やめなしゃ、い” 西原、く、やめ、なしゃい、ほら、ほらぁ、やめ、なちゃ……
「じゃあケツ振んなよ……っくそ……! 先生、先生、すみません、あとで怒っていいから、先生、っはあ、先生……すきです先生……先生、わ、別れてください、今のやつと……俺と、赤ちゃん、作って……
「へ……!? ちょ、何を”、んぐぅ!?


――――オスくっさ……! これ、旦那ちんぽ…… 旦那ちんぽとよく似た匂い…… 毛がボーボーでくすぐったくて、バッキバキの……


「選ぶのおっせーよ」
「むぐぅ ん”むご む” ん”む”
「ま、選ぶまでもないですよね、俺のちんぽ見た時だけ、目の色ちがったし」
「はぐっ ひぐ む”ぅ! む”ぅ〜〜〜〜……っ! お”っ あ んぎ むっぐ……ん……くぅううん……む”……んぅう”〜〜〜〜……っ


 喉奥に張り付く……っ 口に収まりきらない……っ この子、本当に一年生……っ!?


 崎本くんは僕の輪郭を掴むと、ニヤニヤと笑いながら腰を振ってきた。他の子たちも、脇や首筋、胸、おなか、あらゆるところにちんぽを擦りつけてくる。ああ、おへそにまで……っ  

 僕の身体を覆う白い泡は、石鹸によるものではない。泡立つほどに激しく擦られた我慢汁と、大量の精液だ……


「あっ……あへ…… あへぇ〜〜…… こんなの、旦那に、知られたらぁ……っ いやぁっ あなたぁ……っ
「先生、すみません、すみません、っはあ、っはあーーーー……あ”ーーーー……また出る……っ」
「キャプテン何回出すんだよ、さっさと交代してほしいんすけど」
「お”ぐぅ んぉ”おお”っ っほぉ! っほぉ! っほぉ〜〜〜〜!


 パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ!
 ビュルルルルルルルルルッ! パンッ……パンッ……パンッ……パンッ! どぷ……っ ビュルルルルルルルルルッ



 右も左も前も後ろも、どこもかしこも焼けた肌色でめまいがしてきた。おまけにこの、強烈なオスくささ…… 


――――”先輩、俺、先輩がおもらししてるとこ、見てみたいっす……引きました?”



「あ…… あ……っ 凌くん……っ
「先生……凌……って、この名前の……?」
「はぁ? その名前、さっさと消してくださいよ。ほら、石鹸で擦れば消えるっしょ」
「あ、あぅ あ、あぁああ……〜〜〜〜……っ


 まだ僕らが学生の時、合宿場のお風呂でシたことを思い出す…… 凌くんはまだ敬語で、今ほど強引ではなくて、でも…… 興奮すると手が付けられなくて、オスくさで……


「ひぐ ひぎぃ……っ や、いやぁ、いやぁ……っいやっ、いやぁ……ぁあんっ やぁんっ いやぁっ やぁの……やあ……っ、いやぁあ……んぅうう……っ
「すげえケツ振ってる、先生淫乱すぎんだろ」
「はあ……っ俺で、感じてくれてるんですかっ……はあーーーーっ……はあーーーーっ……先生、先生、俺と結婚して……っ 結婚してください……っ あ、あ”ーーー……っまた出る……出る、出る……っぐ、イク……っ
「誰かペン持ってきてくれます? 全員で先生の身体に寄せ書きしてやろうよ。お世話になりましたってさ、はは、この凌とかいうやつ、どんな顔しますかね! はははっ」
「先生…… 先生…… 孕んでください……っ孕んでください……っ
「っほお……っほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!



 パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ!

 パンッパンッパンッパンッ! パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ!

 どぷっ…… ビュルルルルルルルルルッ どっぷ…… どっぷ……


「先生っ……先生……っすみません先生、先生、出します……っ

 パンッパンッパンッパンッ! パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ!

「あーーーー…………あ"ぁあ"ーーーー……俺も出る……っは……飲んでくださいよ、全部……っ


 ゴチュッ ゴチュッ ゴチュッ ゴチュッ



「あ、あひ……僕も……でりゅぅう……


――――凌くんごめんなさい、あの時恥ずかしくて見せてあげられなかったのに、今、こんなところで……ごめんなさい……


 ぷしゃっ…… 
 じょぼぼぼぼぼぼっ! 

 しょろろろ…… しょろろろろろろ……




 ここに時計はないが、とうに20時を過ぎているだろう。僕を待ってる彼は、まだかまだかと、子種を作っているのだろうか。






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