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イキリ雑魚ヤンキー総受け2




 篤樹は基本的には温厚だが、俺を馬鹿にするやつらには厳しい。

 相手を殴ったり蹴ったりはしないが(篤樹いわく、「俺の身体でそれをやったら殺してしまうかもしれない」)、それでも、いつも相手が泣いて謝るまで懲らしめる。


「はあ……っ はあぁ、はあっ…… すっげえイッたぁ…… すんげぇ……ケツマン、まだクパクパしてらぁ…… っほぉ…… っほぉ…… あ、あ、篤樹のザーメン……出ちまう……っ
「な、なら、ぼきが……っぼきが蓋をするっ! お清めセックスを……あ……あ……」


 理由はよく分からないが、篤樹が俺を抱くことが、相手を懲らしめることに繋がるらしい。


「っほぉ…… あ、篤樹のチンポでけえから……お前じゃこのガバマン、蓋できねえからっ……あぁあっ ぁああ”っ 来”た”ぁ”っ
「あ……あ……あ……」

 パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ! パチュンッ!
 ズッ……パァンッ! パァンッ! パァンッ! パァンッ!

 ぐりぐりっ ぐりぐりっ もう一番奥に入っているのに、まだ奥へ奥へと進もうとする篤樹のチンポ。
 俺は痛かった小指の事を忘れて、思い切り体をねじったり仰け反ったりする。

 フッ、と小さく笑った篤樹は、ぐりぐりっ グッ グッ 打ち付ける力をさらに強くして、鼻歌でも歌うように機嫌よく告げた。


「レオが、俺じゃないとダメだって」




***




「あ、あひぃ……ぉ”ぁあ…… んあ……あっあっ……あっ……あ、あれ、あいつ、いねえけど……ん”ぅ”ううっ
「ああ……さっき、飛び降りたよ」
「えっ!? な、おい、それはさすがにやべっお”ぉっ!?
「嘘、嘘。普通に階段降りてった。帰ったんでしょ」
「ん、なら、もう、これ以上は……あ、っほぃ” ケツマンがっ ぶっこわれ”う”……っ

 パンッ…… パンッ…… パンッ…… パンッ……

 プシャッ プシャッ 馬鹿になったチンポの先から、絶えず潮が零れている。
 
 だがこの時期の屋上の床は、水滴を雨だと勘違いしているのだろう。シミはすぐに乾いて、次の雨に備えているかのようだ。


「はーーっ…… はあーーっ へへ、篤樹ぃ……んぅ……んっ 今日もやったな、あいつ泣いてた、へへ、やっぱ俺ら最強じゃん! お"ぉお"っ
「ああ、これでもうレオの悪口、ネットに書かれたりしない」
「ん……あっ あ、んぅ…… ん、はあ、はあ……あっ、んだよ、まだすんのかよぉ”……お”……おぉお”〜〜……ぉ”う……お”ぅ……っ
「それで、何て書かれたの? ね、レオ、内容によっては、明日も懲らしめてやらないと……な、レオ
「あ、ん、ふぅ…… こ、これ、見ろ……あぁあんっ

 奪ったままだったスマートフォンを渡すと、汗だくになっている首筋を舐められた。そうだ、汗臭い、とかだったらまだ分かる。男臭い、とか。
 それがなんだったか、メスくさい? 結局どういう意味だったのか、聞くのを忘れてしまった。


「ああ……なるほどな、ふうん……こんなこと書かれたんだ」
「な、篤樹、んっ あ、あん……意味、知ってんのかっ、あんっ あぁあん……っ乳首やめろぉ”っ 自分の握力考えろや”ぁあ……あ〜〜〜〜っ カリカリすんなっあっあっあっああっケツマンを”っお”っおっお”っお”っパンパンすんな”っお”っあ”っイッグ

 パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン

 グッ グッ グッ グッ パンッパンッパンッパン


「なあ、明日も懲らしめてやらないと……相当ひどい事、書かれてる。ね、レオ……
「ま、まじかよ”ぉ そんなにかよぉ” ん、ん、なら、シメねえと、な”っ 舐められちゃ、許せねえも”ん”なっ っほ っほ っほぉ〜〜〜〜……っほ
「……うん…… レオ、明日も、明後日も……てか、あと一か月くらいは毎日、懲らしめてやろ…… いっぱい見せつけてやってさ……

 ずちゅんっ ずちゅんっ ずちゅんっ ずちゅんっ

 プシャッ プシャッ プシャッ プシャッ


「レオのため……だよ レオ、今すごく舐められてるから……ん……っはあ…… ね、ちゃんと”わからせ”てあげないと……ね
「お”ぅ おっお”っ お”ぅ…… ん、篤樹が……そこまで言うなら……っあ あ、あ、ああぁあっ! あ”……っまだイグゥ!


 プシャッ! プシャァアアッ! プシャアアアァアァァアアッ


 パンッ パンッ と皮膚がぶつかるリズムが少しゆっくりになったから、油断していた。グッと奥までハマったチンポが、いつまで経っても抜けない。
 篤樹はしっかりと奥までハメたまま、何も言わずに種付けしてくる。


「〜〜〜〜っ!?!? ちょ あ” 篤樹 てめ 言えやっ種付けする時はよぉ”……っ ちょ、あ も、まじ てめっ ほっ っほぉ っほぉ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っあっあっあっ止まんねっザーメンすっげ量やっべ圧やっべやっべやっべ濃い濃い濃い"ぃ"っ お” やっべ! お”!? お”〜〜〜〜……っ!?!? あイグイグイグイグッ ん”ん”ん”ん”ん”イんんんんグゥウウウウウ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ
「はは……メスくさ」
「え”!? お”っあ!? い、今なんて、あっあぁああ”〜〜〜〜乳首カリカリッ ケツマンパンパンッ てめ同時はやめろって あぁあああ〜〜〜〜ッ 今メスくさって言ったかよぉ”!? だからそれどういう意味ッああ……! あ! お! ほぉ”! ほ! ほ! っほぉ〜〜〜〜ッ
「ん? メスくさ……? なんて、言ってないよ、俺」
「うそつけっ あっあっあぁあ〜〜〜〜……ッ っお” お” だから無言でザーメン出すなっ デカチンポそれ以上奥に入らねえ”よぉ”っ んあぁあああんっあぁあああんっああぁあん あんっ あっあぁあんっ はあ……孕んじまうぅんぅ……


 屋上の床は、潮や我慢汁はすぐ吸収するくせに、篤樹のザーメンは一向に吸い取らない。
 俺のケツマンから零れたザーメンが、点々と寂し気に散らばっている。


「”綺麗な虹”って言ったんだよ」


 プシャ……ッ 低くて甘い声に囁かれ、潮が勢いよく吹き出す。そこにかかった虹は、触れようとしてもすり抜ける。



「レオがメスくさいとか、俺がこんだけ抱いてるんだから、そりゃそうだろうよ……」


 シャッター音と被って、篤樹の呟きは聞こえなかった。



#潮吹きレインボー
#陰キャ君見てる?
#俺はメスくさじゃねえし
#イキリちぎょメスでもねえし
#明日も篤樹と虹作るぞ!笑


 その日の投稿は、いつもより一つイイネが少なかった。






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