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ヤンデレ弟×おっとり頭弱い兄2


――――俺のせい? 兄さんが旦那たちから捨てられたのは、俺のせい?

「うぇ、うぇえん……っだんなさま、みんな、いい人だったもん”……っう、でも、ひっく、ヨリくんが、ぼくのまんこガバガバにして、精液、飲めなくしたし、う、うう、おまんこ開きっぱなしに、したしっ」
「は……自分のまんこの弱さを、俺のせいだと……?」
「おかげで、孕まセックス、できなくて、困ってたし、うう〜〜……っ、っく、ひっく……ヨリくんが、ぼくたちの、えっちのとき、ジーっと見てくるのも変なんだよ、ふうふの、えっちなのに……ヨリくんが、見張ってるの、おかしいんだよ、みんな困ってたんだ、困ってたんだぁ……あ、あぅ、あ、あっごめん、な、しゃっ あっ おっ あっ あっ……

 パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン


――――夫婦♂の営みを見張っているのが変? 何を言っているんだ、俺は兄さんがひどい目に合わないよう、監視してやっていただけだ。

 頭の弱い兄さんがいいように扱われないように、兄さんのために、目を光らせてやっていただけだ。
 相手の男が兄さんを痛めつけないように。調子に乗って所有印を残さないように。汚い子種を、宿してしまわないように。


「たてわれ、アナルに、なったのも……ぅ、きゃんっ きゅぅ……っ くぅううん……っ ヨリくんの、せいなんだっ、せいなんだぁ〜〜……っ
「ああ”〜〜〜〜もうっ! 兄さん! しっかりしろ! 俺が! 兄さんの! 邪魔! するわけ! ない、だろう、が! あぁ”っ!? 目を覚ませ! 目を覚ませ!」

 パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン
 どちゅっどちゅっ どちゅっどちゅっ どちゅっどちゅっ どちゅっどちゅっ


「お”っ おっほぉ……! おっほぉおお〜〜〜〜……っ!? っほぉお っほぉおお!?

 ドチュンッ ドチュンッ ドチュンッ ドチュンッ

「神経を疑うよ! 兄さんのために、俺が今まで、どれだけ……っ尽くしてきたと! 思って! るん、だ! ここまで馬鹿だったとは! 俺の、事! そんな、風、に! 思ってた、なんて!」

 パンパンッ パンパンッ パァンッ! パァンッ! パンッパンッパンッパンッ!
 ドチュンッ ドチュンッ ドチュンッ ドチュンッ


「あ、へぇ”
「目を覚まさせてやる!」
「あーーん……っあぁああん……っ うぇええんっ、ひーーん……う、う、ひっく、っくぅん、くぅううん……っ
「めそめそするなっ あ”ーーーーちんぽがイラつくっ

 パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン
 ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ


 彼の胸元に唾を吐いて、泣きじゃくる顔を見下ろした。兄は目をぎゅっと瞑り、両手で頭を庇う。

 俺も昔は子供だったから、兄が粗相をした時は暴力で躾けていた。それの影響だろう、俺が大声で怒鳴りつければ、彼は今でも頭を庇う。


「馬鹿、庇う場所間違ってんだよ」
「っほ……ぉ……っ!?」

 ドチュンッ……


「脳みそがねえんだから、頭なんて守っても意味ねえだろ、馬鹿がよ」
「あ”っ……あ”っ……あっあっ……あ”、あうっ あ、あ、お、おまんこ、おまんこの、おまんこの、しゅごい、ところぉ”……っ
「なあ、お前の元旦那たち、つまんねえセックスしかしてなかったな、はは……兄さんはさ、ココ、ほら、ココなんだよ。ココを、思いっきりパンパンされんのが、好きなんだよねっ はあっ っはあ あ”ーーはははっ
「ひぎぃっ あっお”っイグ〜〜〜〜ッ イ〜〜〜〜〜ッ……グ〜〜〜〜ッ……

 パンッパンッパンッパンッ! パンッパンッパンッパンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パァンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パァンッ!

 ど……っちゅううううん!



 腹側のやわらかいところ、そのやや右の方を、カリで引っ掻くように、かき混ぜるように刺激する。
 すると兄は簡単に飛ぶのだ。「み”」どこから出ているのか分からない声で、息をするのも忘れて、俺に縋りついてくる。


「み” ん”ぉ” も”……っ
「あーーあ……兄さんって馬鹿すぎて、俺以外に面倒見れる奴、いなさそう……

 パンッパンッパンッパン パンッパンッパンッパン

「ぐ ごっ ぴ、ぎぃい……っぴきゅ
「はーーーー…… あ”ーーーー気持ちいい……


 兄さんの腹の中に子宮を思い描いて、その入り口めがけて射精する。出し切った後は、もちろん彼の腰を持ち上げるのを忘れない。

「お” お”
「すごい、兄さんのお腹、ドクドクいってる……うん、こうしたらちゃんと飲めるね、俺しか知らない兄さんの秘密……兄さんの子宮は、腰を持ち上げたら完成するんだ」
「……っ……ひゅーーーー…… ひゅーーーー……っ……
「兄さん……明日の縁談、どうする?」


 彼は首を振った。質問の答えになってないだろうが、と怒鳴りつければ、また頭を庇った。


「い、いく……だって、お母さんとお父さんが、いきなさいって、いう」
「……え?」
「っ、ひ あ、や、やめる、うそ、やめる、も、もお、けっこん、やめう”……っ
「そう」

 頭を庇う腕を解いてやって、俺は兄を抱きしめた。細くて白くて、震えていて頼りない。こんな儚い人を誰かの元にやるなんて、恐ろしくてとてもできない。


「ヨリくんに、守ってもらうから、ぼく……ぼく、ヨリくんのおよめさんになる」


 ああ、それがいい。それが一番いい。

 兄は馬鹿だから、最適解を導き出すのに26年6ヶ月と12日もかかった。





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