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狼に育てられた青年×森に迷い込んだ平凡2



「ぎゃあああ! 離して! 誰かっ誰か助け、ひぃいっ!?」
「まて」
「あ、あ、あの……俺、お外へ行きたいです、なぁんて……」
「だめだ。雪、あぶない」
「そんな”ぁ……っう、うう、いやだぁ〜〜っ! ひっく、ひっく、あんまりだ、こんなのあんまりだぁ……どうせなら美女に拾われたかったぁ”〜〜っ」


 扉を開けて逃げようとするが、猛烈な吹雪に跳ね返される。まぬけにもひっくり返った俺を見て、彼は「だから言った!」とムッとした。

 人間かどうかも怪しい大男(パワーSSS、美貌SSS、電波度SSS)は、咽び泣く俺を担ぎ上げ、再び毛布で包み込む。ぎゅ、きゅ、と布を合わせて、さらにその上から太い両腕で抱きしめ、子供でもあやすかのように優しく語りかけてくる。

「なくな、ほら、ここになかまがいるぞ」
「う、うぅっ、意味わ”かん”ない”ですぅ……」
「かぞく、ふえたら、楽しいぞ。いっぱい交尾して、いっぱいなかま、ふやす。ふやす」
「遠慮しま”すぅ……」


 俺が一向に泣き止まないから、さすがに呆れたのだろうか。彼は眉間にしわを寄せ、神妙な顔で告げた。

「そんなに、さみしいんだな……わかった。はやく、かぞく、つくろう」




***




 泣いているのは寂しいからじゃなくて、彼が怖いからなのだが。何度もそう訴えてみるが、「もう、しんぱいいらない」と欲しくもない励ましの言葉が返ってくるだけだ。

「ひぃ……あ、あ、いやっ、俺は男だ……っ! そんなとこ、触んな……っあ”……っ」
「交尾、はじめてする……穴、いれるって、聞いた……これ?」
「お”っ…… ひぎぃっ 指、いきなり、あ”ぁ”……っ いってぇ、痛い、いやだぁ……っ
「いたい? そうか、そうか……ざんねん……」

 目に涙をためて首を振れば、さすがに嫌がっていることが伝わったようだ。彼はしゅんと眉尻を下げ、俺から離れた。

 またうろうろと部屋の中を歩き回り、何かを考えているようだ。動物みたいに落ち着きなく歩き回るのは、困った時の癖なのかもしれない。

「でも、がんばってくれないと……困る」
「え」
「がんばれ……かぞく、ふやすぞ。がんばれ!」
「え”っお”っん”ぉおおっ!? が……っ


――――舌が……っ


 どういう思考回路をしているんだこいつ。急に近づいてきたと思えば、俺の股を大きく開いて舌を突っ込んできた。

「お”……ぅ お”……っ お んぎぃ…… い、いや”だぁ……っあぁ
「はぁ…… はぁ…… めすくさい…… 孕みたい、って、うん、うん、わかった…… ふーー……っ ふーー……っ
「メスじゃねえ……っ ふっざけんな、いいかげんにしぉ”おお”っ っほぉ…… あ あ あん あふん……
「うう…… ふう…… めすくさ…… はつじょうした、めすのにおい…… フッ フッ ふーーっ
「んぉ”っ 舌やめへぇえっ あ”ぁっ レロレロしらいれっ んや”ぁあっ
「ん…… とろとろ、なった……


 自分でも触った事のないような場所を、こんな得体のしれない男にベロンベロン舐められるなんて……っ 腹の底がぐつぐつと熱くなっているのは気のせいだ だって、俺は平々凡々で女の子が好きな、本当に普通の男。こんな、女の子扱い……というか、メス扱いされて、興奮とか……おかしい……し……


 じゅるっ じゅぷっ じゅぷっ じゅるるる……っ


「ん……っ ん、んぅ…… はあ、はあん…… やめて、やめてよぅ…… んぅうっ あぁあんっ
「ふーーっ ふーー……っ いいにおい…… きっと、いい番になれる…… ふーー……っ ふーー……っ
「つ、つがいぃ……? あ”ぁっ あ、あ、おまた、広げないでっ 恥ずかし、いやだ、見える……っけつのあな、見えるって、あぁ〜〜……っ
「ちがう、けつのあな、ちがう」
「はふぅ…… あ、んぅ…… ちがうって、じゃあ、何……っ? んあ


――――もしかして、まんこ……とか 言われんのかな…… じゃあこいつ今、クンニしてんのかよ…… まんこ、クンニ…… まんこ、クンニ…… うう、なんだこれ、まんこ……じゃない、けつのあな、ジュンジュンする……あつい、とけるぅ……


「はらみあな」
「孕み……穴ぁ……


――――まんこよりもすごいの、きちゃった……



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