「ねーね!!みっつなりくん!!今日はバレンタインなんだぜぇい!!!」

「・・・それがどうした?」

「えっ?何?その面白くない反応は?」


普通これぐらいの年頃の男の子はバレンタインデーという日に過剰反応するものじゃないの?


待て・・・よく考えろ、私・・・

相手はあの何にも興味を示さない三成君だよ?
そんな男の子がバレンタインデーだからと言ってテンションがあがるわけがない


「・・・何もないのならいちいち私に話しかけるな!!」

「そ、そんなぁ〜!!ひどいよ三成君〜」

「私の知ったことか!」


私は落胆しながら教室の窓から外に目をやるとラブラブカップルが校舎から出てきていた

くそっ!!わ、私だって三成君と付き合ってるんだしあんな風にラブラブできるんだから!!
そんなことを思いながら三成君を見るとギロッっていう効果音が似合いそうな目でにらまれた


あ〜・・・さっきの言葉取り消します・・・そんなことできません!!


あ〜あ・・期待した私が馬鹿だった


「・・・そんなことを聞くということは、私に対して何か渡すものがあるのか?」

「は、はい?」

「だから!!私に対して感謝の意を込めて何か渡すものはないのか聞いている!!!」


そういえば私・・・今から私あなたにチョコあげます!!みたいな雰囲気作っちゃてるけど、チョコなんか用意してない・・・
明日はどうやって三成君をいじろうか・・なんていうことしか昨日は考えてなかったし・・・肝心のチョコを忘れてどうする!!私は馬鹿か!!


「ア、アハハハハ・・・・」

「・・・・・」


すると三成君は私がチョコを用意していないことを悟ったのか座っていた席を離れて私に近づいてきた

絶対に「貴様など斬首してやる!!!」とか言ってきついお仕置きが待っているに違いない


「ひぃ!!ご、ごめんな・・・・」


私が謝りの言葉を述べる前に三成の顔が近づき唇が触れていた


ここここここれは!!!
もしかして・・・キキキス!?


私は呆然として三成君をただ見つめることしか出来なかった


「・・・・これで許してやる・・・ありがたいと思え・・・」


これだけの言葉を残して三成君は教室から出て行った

・・・やられた・・・


「はぁ・・・心臓が持たない・・・」


私の彼はどうやら一枚上手のようです



こんな日だから甘いモノを

END

バレンタインが近いですね・・・



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