「元就!!膝枕して!!」

「たまには良いであろう。」


元就は膝を数回たたいて私に寝転ぶように示してきた


奇跡だ・・・あの元就がそんなことをしてくれるだなんて
空から槍が降ってくるよりも私はあり得ないことだと思っていたのに・・・


「・・・・うっ・・・うっ・・」

「き、貴様!!何故泣いておる!!」

「だ、だって・・・」



元就は私に一切甘えさせてくれなかったから、まさか膝枕を許してくれるなんて・・・私は嬉しくて嬉しくて・・
勝手に涙が溢れてきた



「元就・・・大好き!!!」

「!?・・・・そんなことは最初から知っておるわ・・・」


−−−−−・・・


なんていう夢を見た
いや・・・わかってたんだよ・・・夢だって・・・
夢でも幸せだよ・・・私は・・


だって・・・ほら・・・見てよ、これが現実


「元就・・・膝枕して」

「散れ」

「ギャフッ・・・・」


もしかしたら正夢かもと思い、確実に拒否されるのをわかっていてこんなことを頼んでみた

案の定断られた・・・



「良いじゃんか!!たまにはこういうことしないと罰があたるよ!!」

「我の知ったことか・・・」


元就は私が読んでも絶対に理解できないような本にまた目を向けた。

何が面白いんだろう?とその本の著者には悪いがそんなことを思ってしまった



「じゃあもう良い!!元親に膝枕してもらうから」

「何を申すか!そのようなこと許されると思っておるのか?戯け」

「た、戯けって・・・ひどいよ元就!!」

「我は事実を言ったまでだ・・」



あ〜あ・・・もういいよ・・・私はどうせ戯けで馬鹿で何の面白みもない人間ですよ!!
夢は本当に幸せだったな〜


「何故我が・・・」

「えっ?なんか言った?」

「何故我が貴様に膝枕をしなければならない!!やるなら貴様が我に膝枕をさしだせ・・・」



あぁ・・・そっか・・・私やってもらえることばかり夢見てたんだ
逆のことなんて考えてなかった・・・


「・・・わかった!!はい!!どうぞ!!」


夢の逆でも現実になったのだからそれで良い・・・


リアルorリバース

END


膝枕・・・・してほしいなぁなんて思いながら書いたものです


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