剣城はエッチをしたいとき、口には出さずに行動に出す。
後ろから抱き付いてきたなと思ったら肌を舐めてみたり、俺の指を弄ってみたり…。
俺が我慢出来ずに、振り向いたと同時に押し倒され、キスされる。
この流れでだいたいエッチを始めてしまうのだ。
ヤりたいなら言えばいいのに。
剣城は本当に奥手だ。
今日も同じようなことを繰り返して、ベッドの上に押し倒される。
剣城は乳首をいじるのが好きなのか、俺の乳首を必ず舐める。
前は剣城の乳首いじりが満足するまでと毎回焦らされて俺のトランクスはいつもシミを作ってしまう。
満足したのかやっと俺のジャージのズボンに腕を入れてトランクスの上から前を触る。
「あ…はっ」
「シミ、できてるぞ。」
誰のせいだよ、と文句は胸に仕舞う。
だが、今日はいつもと違う感覚に襲われてる気がする。
「あっ…!」
「考え事か?」
ちょっと苛ついた顔も剣城はかっこいい。
俺は相当剣城が好きらしい。
「ちっがう…っ」
「なら集中しろ。」
秘部に剣城の冷たい指が入ってきてぶるりと震えた。
指は一本から二本…と増えていく。
バラバラに動かされる指はいいところばかりをかするばかり秘部が疼いてしまう。
「つるぎ…はやく…っ!!」
「バカ、急かすな。」
片手で広げて剣城に向かってつき向ける欲しかったものが中に入ってくる。
そして、先ほどの違和感に気付く。
尿意が近づいている。
慌てて剣城にストップをかけるが剣城の腰は今さら止まらない。
皮膚と皮膚がぶつかりぺちゃぺちゃと聞こえてくる。
ズッズッと剣城のものが俺のいいところに当たり、思わず甘い甲高い声を漏らす。
「あっ…あっ」
俺は必死にシーツを握り、剣城の腰の動きに合わせて腰を振ることに夢中になった。
終盤に差し掛かると更に剣城は腰の動きを速める。
「あっ…イクっ…!!」
「イクぞ…っ!」
苦しそうな声が後ろから聞こえ、達すると同時に剣城のが奥に出される。
脱力し一息をつくのつかの間、違和感が沸き上がってきた。
俺は慌てて剣城のものを抜こうするができなかった。
「剣城…っ抜いて!!」
「は?」
「お願い!!じゃないと…っ!!あ…」
じょわわわ…
間に合わずに俺はベッドの上でおもらししてしまった。
急いで手で押さえるがそれは叶わなかった。
「おねがいっ…止まってっ…!!」
言ったところで止まるはずもなく、ベッドには黄色シミを広げていった。
「つるぎのばかぁ…」
こんな姿を見られて萎えるだろう。
涙が膜のように張る。
だが、まだ中に残っているもの先ほどよりも少しずつ大きくなっていることに気付く。
後ろを向くとバツの悪そうな顔をしている。
「悪い松風。」
「つるぎの変態…」
剣城は俺が思っていた以上に変態なのかもしれない。
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