長編 | ナノ

平和崩壊の予言


テニスのパートナーである柳生と入れ替わり作戦を思い付き、ある弱味を握り納得させ
実行に移るために入れ替わりの練習をし始めた3年にあがってすぐの頃。

ある事に気付いた。
俺が柳生になっている時に決まって感じる視線。




良く良く意識すればシャッター音まで聞こえる。






ちらり、とそちらを見やれば立海大の制服を来た女子。

柳生に入れ替わった時だけ、と言う事は柳生に想いをよせているのがわかった。



















あえて柳生にも言わず日々を過ごしてみれば
彼女は柳生と三年間同じクラスだと分かった。

おまけに練習中はもちろん、どんな遠征試合にも駆けつけていた。



特に目立つわけでもなく
ただただ、練習や試合を見てるだけ。



話し掛けもしないし、他のファンと絡む事もない。











ただただ、遠くから見てるだけ。











一点を除けば、ナリ。

彼女はたまに隠し撮りをしていた。


いくらテニス姿や学校内でのみとはいえど隠し撮りは犯罪なわけで…。

害はないだろうが、彼女に対しての興味がわいた。
















ある日彼女…

――名字 名前に話し掛けた。



「お前、いつも柳生を見とるのう。」
「!?
え?え?…や、柳生…くん?
柳生くんが柳生を見て?って、え?

ももももしかして…仁王、く、ん…とか??」


背後に忍び話し掛けた。
名字はかなり驚いたようでしどろもどろじゃった。



話し方推測したのか俺だと分かったらしい。





慌てる様子がおかしくてククッ、と笑ってしまう。



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