長編 | ナノ

35


氷帝が着く頃合いになり
氷帝を迎えに校門へと弦一郎と幸村くんが姿を消した。


その間は赤也はジャッカルと打ち合いをし出した。







丸井はパートナーが打ち合いのため一人でウォーミングアップを兼ねた壁打ちをし始めた。








柳くんはデータの見直しをしている。










仁王と柳生君は日陰にいる。

珍しく仁王が真剣な表情をしているから、恐らく打ち合わせだと思う。

















私は桜井さんに軽く練習試合のスコアの付け方を教えていた。




5分ほどしてから幸村くんと弦一郎の姿が見え、後ろから氷帝の部員も見えた。

先頭は榊監督を抑えて部長の跡部が歩いている。


その後ろに榊監督と忍足君が並びぞろぞろと談笑しながら近付いてくる。



















「集合!」

幸村くんの声で私たちも手を止めて近付く。



氷帝の面々は私の隣にいる桜井さんに目がいっていた。













「君が新しいマネージャーなん?」

すかさず忍足君が桜井さんに近付いて首を傾げて微笑んでいた。





…抜け目ない早さだこと。











「え?あ、はい。
二年の桜井 渚です。
まだ不慣れですが精一杯サポートしますっ!」
桜井さんは慌てながらも丁寧に挨拶していた。


「まじまじ?!
うわっ、ホント可愛いCーっ。」


忍足君の後ろからひょっこり顔を出した芥川君は珍しく試合前からテンション高くてニカッと笑った。

忍足君は芥川君を無視して桜井さんの髪に手をあてて
「立海大の三大美女って言われるだけあるなあ…。」
と甘い声で呟いたものだから、桜井さんは顔を真っ赤にして固まってしまった。












私は思わずため息をついた。






「…おい。忍足、ジロー、後にしろ。」


見かねたのだろう。
跡部が二人を牽制する。


大人しくなった二人を横目に、跡部と幸村君がメンバー表を交換した。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -