長編 | ナノ

17.5


side:忍足



















「侑士っ!」
「なんや?」
スタスタとベンチから離れた俺を追いかけながら岳人が声をかけてきた。

聞き返したけど、ホンマは今から言う言葉を俺は予想出来ていた。


「せっかく来てるのに、良いのかよ?
おまけに今真田には新しい女の影!

…チャンスじゃねーのかよ?」








「…侑士、休憩終わってへんけど打ち合おか。」



















岳人はそれ以上何も言わずに、俺の言葉を受け取って打ち合いを初めてくれた。

ありがとな、岳人。



でも今はまだ、そのまま様子を見るって思ってるんや。




その新しいマネージャーを見るまでは一線は越えられへんねん。

















俺は確実に手に入れな気がすまへん人間やから…―――。



















side:忍足end


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