長編 | ナノ

17


「それで、結局のところはそのマネージャーはどうなんだ?」







宍戸君が二人を呆れた顔で見てから無視を選択したらしく、私に尋ねてきた。


「あ、うん。
学校でも1、2を争う可愛い子で数日前の朝練の後にテニスコートで弦一郎に告白して、弦一郎は断ったんだよね。

で、その日のうちに幸村君が何故かマネージャーにしたの。


仕事は凄く出来るよ。
ミーハーかと思ったけど全然!」

思い出しながらありのままに話した。
彼女なら私がいない今も充分補える力があると思うと、なんか落ち込む。


「へー…せやったら、練習試合で会えるんやな。」
「うん。
うちの後輩マネージャーに手は出さないようにね?特に忍足君。」

妖しく微笑んだ忍足君をキッと睨みながら釘をさす。

彼も丸井達と同じで女性遊びは酷いから。















「…なんで俺なん?」
「わかってるでしょ。」


忍足君は「はあー…」なんて大袈裟に溜め息をついてから、そのまま向日君とコートに戻って行った。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -