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「何してるの?」 「お前。 今から暇だろう、うちのマネージャーの仕事しろ。」 「…はい?」
至極当然かのように放たれた言葉に一瞬放心しかけた。 今から立海帰ってたら時間は部活の終わりで片付けだけでも参加しようとしていた。
とりあえずは一度戻り幸村君に報告をしなければならないし。
「無理だから!」 「断る。」 「私だって断るって。!」
私の言葉をあっさり切り捨て、私を無視しながら携帯を取り出し会話し出した。
…幸村君と。
「許可は得た。」 「嘘?!」 「あん?練習試合前にうちの練習風景見れるんだぜ。」
そっか。 良く良く考えれば仕事しながらとは言え近場で情報を得られる。 好機と言えば好機なのかも知れない。
…が。 「氷帝って部員200人超えるじゃない…。」
「あぁ、安心しろ。 基本的なもんは専門家に任せてる。 お前はレギュラーにタオルとドリンクだけ配れば良い。」
忘れかけていたが そういえば氷帝テニス部はお金持ちだっけ…
それだけの仕事なら私必要あるのかな?
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