長編 | ナノ

06



「幸村君、お疲れ様。」
「あぁ名字さんも桜井さんもお疲れ様。」
「あ、お疲れ様です。」


初めは幸村君に声をかける。
彼が部長だから。


「柳君も弦一郎もお疲れ様。」
「お、お疲れ様です。」

桜井さんは弦一郎に対してだろう、顔を赤くして俯きながら微笑んでいた。










そんな桜井さんを横目に三人にドリンクを手渡す。

「あぁ、ご苦労。」

「うむ、問題はないか?」

「大丈夫だよ。
桜井さん、物覚えも要領も良いから助かる。」
「あ、そんな…。」


精一杯作り笑顔を作った。

桜井さんは慌てて否定していたが、言ったことは実際思ったことだ。


「謙遜しなくて良いのに…。
あぁ、分かるかも知れないけど一応。

こちらが部長の幸村 精市。
で、副部長の真田 弦一郎。
策士の柳 蓮二。

三人が立海大の三強と言われているわ。」

「はい。幸村先輩、真田先輩、柳先輩ですねっ!」


彼女はすかさずに私が言った一口メモを同時にメモに記入しているようだった。
そんな彼女を三人も感心していた。


「じゃあ、次に行くね。
…そうだなー……あ、いたいた。
桜井さんこっち。」「はい、今行きます。」






















日陰で休む仁王と柳生君を見つけたから次は二人。
二人にかけよってドリンクを差し出す。

「おぉ、ありがとさん。」
「わざわざすみません。」


気だるそうに呟きながら飲みだす仁王と丁寧に頭を下げた柳生君。

未だにこの二人がペアって謎…。



「こっちの気だるそうにしてるのが詐欺師と言われる仁王 雅治。
で、物腰柔らかいのが仁王のパートナーで紳士と呼ばれる柳生 比呂士。」
「仁王先輩と柳生先輩ですね。」

心底不愉快そうな顔をする仁王を無視して説明する。
桜井さんはさっきと同じくメモを取っていた。












「そういえば丸井達知らない?
紹介するの平にいく前にレギュラー終わらせたいんだけど…」
「ブンちゃんらなら…ほれ。」

顎をくいっと向けた先はフェンスに群がる女。











…それからレギュラー三人。










「あぁ、分かった。ありがとう。」

ファンがいるのに近寄るのは不本意だけどそちらに向かった。


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