長編 | ナノ

05


「皆、今朝の騒ぎは知ってるだろう。
そういう訳で彼女、二年の桜井 渚が新しくマネージャーになる。

仲良くしてやってくれ。」







放課後、幸村君が部員を集め新たにマネージャーとなる桜井 渚を紹介した。


彼女は緊張気味に顔をあげて精一杯の笑顔を部員に向けた。












二年の中でも可愛いと評判の彼女は快く部員に歓迎された。

「と、いうわけだから名前さんマネージャーの仕事教えてあげてくれ。

ついでに部員の紹介も随時頼むよ。」
「う、うん。」

ぎこちない返事も気にすることなく
幸村君は私に彼女を任せ部員の待つコートに戻った。


















「えっと、名字先輩ですよね?桜井 渚です。

改めて、これからよろしくお願いします。」
「えぇ…。よろしく、桜井さん。」

にこにこと微笑みながら、人懐っこく私に挨拶をする彼女。



性格も可愛らしい後輩だとは思う。






弦一郎のことさえなければ私もまだ快く迎えれた…。

とりあえず、好きにはなれないがマネージャーをするからには仕事は教える。
























「…以上がドリンクの作り方。」
「はい!分かりました。」

彼女はメモをとりながら確実に吸収している。多分物覚えが良い。

おまけに要領も良く仕事が丁寧なのが分かる。


返事もハキハキしてて教えやすい。



「じゃ、休憩に入ったから今出したドリンクを部員に配りに行くからカゴに入れて。」
「はいっ。」



自分の分を入れて先に出たら彼女も間もなく出てきた。

やっぱり要領が良いし手際が早い。
















「本来はカゴを置いて各々が基本的にとっていくんだけど
今回は紹介もしていくから手配りするから。」
「はい!」

そう言いながら、まずは部長である幸村君がいる場所へ向かう。


幸村君はベンチに腰かけ、柳君と弦一郎と話していた。


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