長編 | ナノ

03


…sideブン太…










俺の一番大切なもの
俺の一番好きなもの
俺の一番優先するもの
俺の一番失いたくない奴

それは全て幼なじみの名前の事だ。




家は隣合わせで親は互いに親友。
小学校から今までずっと同じクラス。
そんな幼なじみの立場だったが中学入って、レギュラーになれない俺をいつも励ましてくれていた名前を初めて好きだと自覚した。







俺達が幼なじみだと知ってる奴は少なくねえけど、実際に名前と学校で話す事は滅多にない。
俺らテニス部のファンがタチが悪りぃの知ってるから必要以上に親しくしない。

でも家に泊まりあったりして結構良い感じだったつもり。







最近は名前がストーカーに悩んでるって相談して来てからは不安で仕方がない。



だってそうだろう?

名前の事を他のヤローが見てるなんてムカつくし。
初めは俺を頼る名前がすっげー可愛くて仕方なくて、だから名前には悪ぃけど別に何もしなかった。



でも、最近名前がマジで病んできてるのが分かる。
それに比例して俺に気を使ってるのが分かる。
俺は名前が俺に距離を置くのも名前の思考がストーカーヤローに奪われるのも耐えれないからさ。ストーカーヤローを捕まえて、そんで…












…sideブン太…終


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