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立海大テニス部マネージャー
真田 弦一郎の幼なじみ
立海大三年で風紀委員
それが私の肩書き。
肩書きは立派だが容姿や中身は平凡そのものの私は、嫌がらせを受けやすい。
嫌がらせを受けてもマネージャーなんか辞めないし、ましてや弦一郎から離れることもしないのに。
私は弦一郎を愛してるから。
そう思いつつ下駄箱にある画ビョウや濡れたぞうきんを片付けた。
朝から自分の下駄箱掃除って疲れる…。
上靴や靴はいつも持ち歩いてるから無傷なんだけど。
「名字、どうしたんじゃ? 校内に入るんか?」 「あ、仁王?おはよう。 なんでもないよー、早く朝練行こっか。」
朝練前に片付けておかないとバレてしまうから、いつも朝練前に立ち寄り片付けてから部室に向かっている。
私はこんな嫌がらせに負けるつもりはない。
だって弦一郎が側にいたから…。
これからだって離れないと、そう思っていたから…。
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