長編 | ナノ

25


…side幸村…











日が変わった夜更け、今日1日の事があって寝付けなかった。

病室を抜け出し、談話室で思いに耽っていると携帯のバイブがなった。








――――――――
着信:名前
――――――――











名前?
こんな時間に電話なんて初めてだった。

「はい、珍しいね?名前。」
{精、ちゃん。
あのね…――――}
















一通り話を聞いた。
ストーカー…。

半年前と言ったら俺がまだ学校にいる頃からか。

何で俺は気付けなかったんだろう。


















なんにせよ、怪しいのは赤也はもちろん、


仁王 雅治


かな。










しかし、今は下手なことは言わない方が良いね。


「事情は分かった。
僕の明日また病室においで。
その時にまた詳しく話そう?」
「うん。精ちゃんごめんね。」


















俺は切れた電話をしばらく見つめていた。










…side幸村…終


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