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今日は楽しかったなぁ。
いつものように瓶と手紙はあったけど話をした事がなかった仁王くんとも話せたし。
部活が終わった放課後に部室に向かえばブン太だけじゃなくて赤也くんも仁王くんもいた。
しばらく四人で喋って二人とアドレス交換して帰りはブン太に送ってもらった。
久々にブン太以外と長話をしたせいか、帰宅した私は疲れのせいか無意識に自分の部屋のベッドに直行した。
ベッドにダイブした時に携帯が鳴った。
────────────── from.赤也 ──────────────
お疲れ様っス!! 先輩、明日迎え行きますからね? 待ってて下さいね(*^o^*)
END ──────────────
…わ、忘れてた。 今朝の赤也くんとの約束。
「赤也くんたら…ふふ。」
赤也くんは弟みたいな子。 ブン太と赤也くんは兄弟に見える時がある。
ブン太は我が儘に見えて面倒見良いし。
<プルルルル...プルルルル...>
赤也くんにメールを返そうと打ってると携帯の画面が着信画面に替わった。
゙090-****-****゙
全く見覚えのない知らない番号からだった。
<プルルルル…プルル……ピッ>
「はい、どちら様ですか?」
知らない番号はとりあえず出るタイプの私。
{駄目じゃないか、名前。
俺以外の奴と仲良くしたら…
ふふ、妬きもちでも妬かせたい?}
背筋がゾクッとした。
電話口から聞こえたのは機械質の声だった。 言われなくても分かる。 例のストーカーだ。
{わかってるよ? 見てたから、アイツ等が君にちょっかいかけてるんだよね? 名前は優しいから、拒否出来ないんだよね?}
何を言ってるのか分からない。 頭に言葉が入ってこない。
恐怖が思考を、停止させる。
冷や汗からか手が滲むのが分かる。
{任せておくれ。 俺が君に手を出す悪を成敗するから!
愛してるよ俺の名前…}
<ブツッ……プープープー…プープー…>
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