長編 | ナノ

接近


「やっぱ、名前ちゃんと居ると楽しー!」
「うえ?あ、ありがとー」



ベンチに腰をかけて隣合わせのジローにキラキラ輝く笑顔で言われれば、嬉しいやら恥ずかしいやらで上手く返せずありきたりな一言しか言えない。



ジローは良くも悪くも思っている事をそのまま言う癖があるらしく、想像していたよりも純粋で率直だ。


今日1日でも私なんぞに可愛いとか好きだななんて、さらっと言ってくれた。















男性に恋愛的な免疫のない私にはジローの一言一言を本気に捉えないようにするのでいっぱいいっぱいだった。

もちろん、私も女の子なのでジローの言う"可愛い"とか"楽しい"とか、言われて嬉しいものには違いないのだけど…どうしても慣れないものがある。







一日中一緒にいて、いまだに緊張しまくる自分に内心失笑しつつ、前から疑問だった事を聞いてみる事にした。


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