接近
待ち合わせ場所は駅。 行き先はストリートテニス。
相手は…
思い人であるジロー。
とんとん拍子に今日の事が決められていき、あっという間に日曜日を迎えたせいか、まだどこか夢心地。
「名前ちゃん、ごめん!待たせたよね。」 「や。えっと、大丈夫…です。 は、早めに出ちゃっただけなんで。」
なんて、カップルみたいな会話もしちゃったりなんかして。 呼び方もジロー本人からジローで良いからねと言われたりなんかして。
もう、なんか、一生分の運を使い果たしたような幸せな1日を過ごしてる。
ジローが何を思って私を誘ったかは分からないけど、私はこれからこの1日を思い出に生きて行くのは間違いない。
コートに着いた私はジローにテニスを教えて貰って、基本が出来たら2人で打ち合った。
それはもう楽しくて、1日なんかあっという間だった。
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