長編 | ナノ

鑑賞


結局、なんで私たちだと分かったのかは謎のままだったけれど、特に気にしない事にした。


…本音を言えば、私もジローに話し掛けられたいけども、思ったところで仕方ない。





















今日はオペラ鑑賞会の日。

鑑賞会は学年別行事で、席が自由なのが良い所だと思う。



私と雪菜が入った頃にはほとんどが着席した後だった為、入り口のすぐ目の前で列で言えば最後尾に座った。


跡部君を筆頭にテニス部の面々は最前列の窓際を占めていたので見事に間逆だった。

その為にこのあたりはがら空きなのか、と納得出来た。












「あーあ。
距離かなりあるし、この暗闇のせいで亮が全く見えないわ。」
「仕方ないよ。」
「まあねー。」

しばらくして公演開始のブザーがなった。


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -