長編 | ナノ

鑑賞


「名前名前!」
「そんなに慌ててどうしたの?」
「り、りりりりりり」
「え?」

翌日の休み時間、雪菜がお手洗いに行ったから教室で待っていた。

すると、慌てた様子で教室に駆け込んで"り"を連呼するものだから、思わず笑いながら聞き返してしまった。



「落ち着きなよ〜」
と、笑いながら言うと黙ってコクコクと首を上下にして頷いて深呼吸し出した。


















しばらくして、落ち着いた雪菜が口を私の耳に近づけて小声で

「さっき亮に話し掛けられて、昨日の事サンキューって言われたよ!」

と伝えて来た。













「嘘?!」

にも関わらず、びっくりし過ぎて大声で叫んだ私は雪菜の意志をくめない馬鹿だ。

案の定クラスにいた生徒たちに何事かと視線を向けられたので、何でもないです。と言った。


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