休日
気になるお店や、お気に入りのお店に片っ端から入って行った。
見終わったお店が二桁越えたあたりに体力的にしんどくなり、適当なカフェでお茶にする事にした。
「そいやさー、今度オペラの奴あるじゃん?」 「ニーベルングの指輪?」 「そーそー。 あれ4日間もあるんだよ? ありえなーい!」 「それが終わったら、すぐ夏休みじゃん。」 「そーだけど、私オペラに興味ない。」 「相変わらずだなあ。」
氷帝はかなり行事に力を入れている。 終業式の直前に行われる学年別によるオペラ鑑賞もその1つである。
「楽しみにするとすれば、亮の近くに座れる事を夢見るくらいね。」
なんて雪菜が言うものだから飲んでいたジュースを吹き出しそうになった。
「コホッコホッ、…無理でしょ。」 「やっぱり?」
だよねー、って二人で笑い合ってから今日は帰る事にした。
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